視界を失いながら、
やっと下り始めた。
峠を越えた、助かった。
徐々に視界が広がるや否や、
いきなり草津の街に突入って感じ。
いやいや、草津がこんな過酷な場所
にあるとは思わなかった。
この右手が今回の宿。
景勝地の宿はコスパが悪い。
高い中途半端な宿に泊まるより
いっそ安宿を探して泊まる方が
話題に事欠かない。
冷たい雨、気温6℃、5時。
慌てて温泉街へ繰り出す。
なんたって今回の目玉なんだから。
ほうほう、これが湯畑かあ。
さすが、規模がデカい。
観光案内所で、見所は西の河原だと。
温泉街の先、歩いて10分くらい。
ほー、こりゃ他では見られない景観。
河原の地面には薄っすらと湯が流れてる。
どんどん上流へ登っていく、
スケールがデカい。
公園の上に露天風呂が設けられている。
三途の川とは真逆、温泉の川。
いいものを見せてもらった。
夕食の広間は、座卓毎にプラ板で仕切り
がしてある、まるで避難所。
コロナ明けを楽しみに来たのに
思いっきり引き戻される。
豚シャブ、その他、豪華ではない
普通の夕食をいただき、
部屋で地酒を飲みながら
今日の無事を讃え合う。
明日の予報は、、、雨。
2、3日、天気が回復するまで
居座りたい、憂鬱な気分。
明日の行程で、
また峠越えがあるからだ。