XT250X、温泉旅 | Dropin

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林道と蕎麦と温泉と。
セローやメイトが大好き。

民宿の玄関に飾られた城ヶ崎の絵。

民宿のすぐ裏が登り口だと言うので

夕食前に阿尾を散策してみる。


もう何回も来てるというのに、

近隣の様子をまるで知らなかった。



歩いて数分もかからないくらい

ほんとにすぐ裏に神社があって

それが登り口になっていた。


阿尾城という古城跡でもある、

だから城ヶ崎なのか。



岬の突端を目指そうと登ってすぐ

はたと足が止まった。

?なんでここに??


白峰と言えば、香川県は坂出市、

五色台という山塊に幽閉され

京に帰れずに狂い天狗になった

と言う崇徳上皇の御霊を祀る神社だ。



何故氷見に???何の府号の一致なのか。

分祠されているには違いない。

亡骸は五色台白峰の麓の八十場の

湧き水に浸けて保管された。

それが何日も傷まなかったことから

霊水と言われるようになった。

そこの、ところてんも有名だ。

ま、歴史話はキリがないから割愛。









?もとの社はここにあったようだ。

お稲荷さんほどの小さなもの、

建て替えられたみたいだけど、

随分立派になったものだ。

それには恐ろしい理由があるのだが。



突端に続く道の途中、

氷見港、富山湾を見渡せる。



なんとなく鬱蒼とした雰囲気。

崇徳上皇と知ったからか。





宿に帰ってから、宿に置いてある

地元の歴史書などを調べまくった。


崇徳上皇の呪いは凄まじく、

日本中を災いに陥れた。

明治になってはじめて

その呪いを諌めるべく明治天皇が

京に御霊を連れ帰り、

日本中に慰霊の社を建てさせた。


その一つだということがわかった。

そして、何故小さな社が立派なものに

建て替えられたかというと、

燃えてしまったらしい。

崇徳上皇の代表的な祟りが

不審火である。

祀られた御霊が御霊、

祟りを恐れて丁寧に祀り直された。


くわばらくわばら(は、菅原道真)。



漁師さんが経営する仕出し屋、

それが民宿をやっているから

料理は抜群で、

知る人ぞ知る民宿なのだ。


毎回驚かされる料理、

今回は鮪の兜煮。





これが脂が乗って濃厚な旨味。



1人に1船の造り盛り。



マコ、旬で量が凄い。

カニやウニや、、、まあ見事なお膳。

これが民宿あおの醍醐味だ。



部屋からみる阿尾の街並み。



朝から凄いお膳をいただき、

氷見の阿尾を堪能して出発。


海岸線を新潟上越まで北上して

妙高山の麓、燕温泉に入ってから

志賀高原の渋峠を越えて

群馬草津温泉の宿を目指す。


※追記

私が氷見の民宿あおを見つけて素泊まり

したのは10年程前。

すぐ裏に崇徳上皇の御霊が祀られて

いたのははて偶然だろうか。

実は自分の元祖は30代敏達天皇である

らしいことを数年前に知ったばかり。

ちなみに崇徳上皇は75代。

呼ばれたような気がしてならない。


崇徳上皇について詳しくは

竹田恒泰著『怨霊になった天皇』

小学館

を参照されたい。