藤沼先生と京都研修会と「IFRSの対応を考える」実務研修会レポート | 癒しの会計士の財務レッスン

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先日、里帰りを兼ねまして日本公認会計士協会の京都研究大会に参加しました。


京都駅のホテルグランビアのエレベーターホールを降りると、ふと見覚えのある顔が。。


あ! 前々協会会長の藤沼先生です!

藤沼さんとは以前ちょっとした事で知り合いメールのやりとりをさせていただいていたのですが、この日久しぶりにお会いできました。

受付の順番を待っている間に私が京都出身で、東山七条の女子高校に通っていた時は試験開けにそこのルネサンスビルの中華屋さんによく来たものです とか、私の近況とかをお伝えしました。(*^^;;


午前中参加した「IFRS適用に備えた、IFRSの解釈・実務対応に関わる公認会計士の役割」セッションでは、やはり現段階で解釈が気になる①収益認識②退職給付会計③減価償却 に関して熱い議論がなされました。

当然のようにASBJから参加いただいていた小賀坂氏等は激しい質問にあっていました。(笑)


特に減価償却に関して、IFRSの規定上定額法・定率法が並列的に認められている点とヨーロッパ諸国では定額法が主に採用されている点、日本では定率法が主流な点との絡みをどう解釈していくのか、みなさん悩ましいところなのですが、結局小賀坂さんは最終的なASBJとしての見解がまだ定まっていないとお茶を濁されて終わってしまいした。(笑)

引き続き動向をチェックしなければなりません。


午後は「中堅監査事務所のIFRSへのチャレンジ」に参加しました。

具体的に各事務所の対応方針の現状と現段階で認識している対応すべき課題等がわかって非常に勉強になりました。


研究発表が終わった後は懇親会等が催されたのですが、京おどりにあまり関心のない私は早々に新幹線に乗って東京に帰ってしまいした。


さて、昨日は御茶ノ水でI「IFRSの対応を考える」実務研修会に参加しました。


この実務研修会は準会員向けだったのですが、数日前まだ残席があるので会員の方もご参加くださいという案内を見て、急遽申し込みました。


講師は国際会計基準委員会財団(IASCF)評議会 副議長、国際会計士連盟(IFAC)元会長 日本公認会計士協会 元会長 藤沼亜紀氏 です。


私は初めこっそりと端の方に座っていたのですが、知り合いの会計士の人も参加していて隣りに座ったら と言われて最前列の藤沼先生の真ん前に座る事になりました。


藤沼先生、登場されて私を発見するや否や、


”また参加しているんですね(笑))”


と笑われました。(*^^;;


研修内容は準会員を対象にしているということでIFRSの基本的事項が中心でしたが、特に私が興味深かったのは英国勅許会計士協会(ICAIW 日本の日本公認会計士協会みたいなもの) のIFRS導入調査報告の内容でした。


報告結果ではコストの発生した項目に①プロジェクトチーム ②システム変更 ③外部監査費用 ④外部テクニカル・アドバイザー ⑤スタッフ教育 ⑥第三者とのコミュニケーション ⑦税務アドバイス等とありました。


また、コスト削減のために実行すべきこととして ①スタッフ教育を適切に行うべきであった ②早めに導入プロジェクトを開始すべきだった ③当初の影響分析を適切に実施すべきであった ④導入プロジェクトの管理を適切に行うべきであった ⑤子会社と十分なコミュニケーションを取るべきであった


とあり、非常に参考になりました。


IFRSに少しでも不安を感じておられる方がいらっしゃいましたら、お気軽に私にメール ください。


実はきたる8月9日品川で開催されるIFRSセミナー でセグメント会計基準の解説講師は私が担当いたします。


お時間がある方は是非ご参加ください!


セグメント基準を担当するこということで、現在EDINETとかを研究中ですが、昨日質問コーナーで藤沼先生にマネジメントアプローチがヨーロッパ諸国が不評であった事を聞いて、やはりそうだよね で、日本はどうなるのかな と思いました。


引き続き研究進めます。(*^^;;