今日の音楽感傷(874) ヴァイオリンも滑舌が大事―ペーター・スザッス | DrOgriのブログ

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おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

アコースティックのヴァイオリンを2つ持っています。ひとつはもう半世紀もまえに父親に買ってもらったスズキ製。もうひとつは、銘も何もない新しい楽器。

二つの楽器は、どうも「滑舌」が違うようです。ヴァイオリンで「滑舌」? 要するに、鳴り方や響き方が違うのです。

 

左が先輩、右が新人

 

 

古い方と新しい方とでは、同じ長さの音を同じ弓で弾いても、使う弓の長さが違います。古い方よりも新しい方が少しの弓で音が出ます。すると、速いパッセージは新しい方が楽です。弓を動かす「量」が減るので。新しい方が「滑舌」が良いのです。

どんなに短い音でも、一定の弓の長さが必要です。指がくるくるまわっても、弓がついていかないと「滑舌」が悪くなります。私が速いパッセージが下手なのは、楽器のせい? まあ、指もダメなんですが。

 

「滑舌」の良い演奏は憧れです。

プロは大抵上手いに決まってますが、特に音の粒が明快な演奏を探してみました。

 

ペーター・スザッスの演奏は印象的です。

(同姓同名の格闘家もいます。ご注意を。)

 

ご存知、ツィゴイネルワイゼン。

音の粒がはっきり聞こえます。

 

 

タンゴの名曲「ジェラシー」

冒頭の下りは憧れです(いまだにちゃんと弾けない・・・)

 

 

サラサーテの「序奏とタランテラ」

速弾きだけではありません。

音も美しいですし、歌います。

 

 

やはり、地道な練習しかないですね。