読み歩き、食べ歩き、一人歩き(221) マックス・エルンスト展 | DrOgriのブログ

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横浜美術館の「マックス・エルンスト―フィギュア×スケープ」展を見ました。
6月24日まで。
雨のせいか、けっこう空いてました。

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横浜美術館HP


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マックス・エルンスト(Max Ernst, 1891- 1976)は、シュールレアリスムの代表者です。
彼は、幼いころに体験した幻覚・幻想を生涯意識して独特の造形世界を築きました。

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今回の展示は、エルンストの作品に見られる「フィギュア(姿かたち)」と「スケープ(風景)」に焦点があります。
私の浅い知識ですが、エルンストのフィギュアと言えば「鳥(ロプロプ)」、スケープと言えば「森」が思い浮かびます。
エルンストが幼いころ父に連れられて行った森。
彼の高校時代に妹の誕生と「引き換えに」死んだ鳥。

彼の作品で特に目立つのは、「鳥」です。
彼は、自分の魂の投影であるかのように、ロプロプと名付けた「鳥の王」をしばしば登場させます。

上:「少女が見た湖の夢」(1940)
下:「鳥と魚と蛇」(1919/1920)(今回は展示してなかった?)


エルンストはボン大学で哲学や心理学を学びますが、美術はまったくの独学でした。
ケルンでダダイズムに接近し、パリに移る前後からシュールレアリズムへと向かいます。

油彩も版画もこなすエルンストですが、様々な技法を開発します。
幼いころは天井板に、大人になってからは床板に浮かび上がってきた不思議なイメージ・・・
彼は、そこから「フロッタージュ」(擦り出し)という技法を取り入れます。
その後、エルンストは様々な「コラージュ」(貼り合わせ)の技法を試していきます。


おそらく今回の「目玉」は、「美しき女庭師の帰還」(1967)でしょう。
  
  

1924年に描かれた「美しき女庭師」がナチスによって「退廃芸術」の烙印を押され、接収されて行方不明になりました。
40年を経てもう一度、しかし(おそらく)別の「美しき女庭師」を描き上げます。
ここにも、「鳥」の姿が。
女庭師は「楽園のイヴ」を意味していると「解説」にありました。

鳥は人間の「魂の自由」を象徴しているように感じました。
これも「解説」の受け売りなのですが。
エルンストはこう言ったそうです。
「鳥籠は常に想像の産物だ。」
魂を縛る物は幻想に過ぎない?
でも、その一方で、想像の鳥籠も鳥の現実なのです。

今回の展示で私が初めて知ったのは、エルンストの彫刻です。
展示に添付してあった解説によると、エルンストにとって彫刻は「癒し」でした。
「彫刻は両手を使う。愛撫のように。」
とはいえ、彼の空間のフィギュアは実に個性的です。
「チェス」に関係する彫刻が有名だそうです。

左:「王妃とチェスをする王」(1944)
右:「偶像」(1926)


「偶像」は展示の一番初めに目につきました。部屋に入って正面に掛けられていたからですが、それだけではありません。どこかで見たような・・・誰かに似ている?
この後姿は、私にとっても永遠の偶像になりそうです。

ダリやマグリットが有名なのに比べて、エルンストは意外に知られていない作家です。
今回の展示が彼の知名度を高めるきっかけになるかもしれません。

ハーブチキンサンドをカフェで食べました。
エルンストの鳥も食べちゃいそう?
シュールというより「悪ノリ」
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雨にけぶるランドマークタワーと巨大オブジェ。
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