今日の音楽感傷(92) 我こそ英雄 | DrOgriのブログ

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久しぶりに、本当に久しぶりに、ベートーヴェンを聴きました。
ガツンときました。
曲は、交響曲第3番の『英雄』(Eroica, Es Dur, Op. 55, 1804年に完成)。
演奏は、もちろん(?)フルトヴェングラー。
いわゆる「ウラニアのエロイカ」は伝説になっていますが、昔の稀少盤はピッチが違っていました。

そういうジジイの蘊蓄はともかく、やはりフルヴェンは凄いです。

4つあるすべての楽章が素晴らしいですが、私は第4楽章の後半が大好きです。

一旦穏やかな日々が続いたあと、再び熱狂的な進軍を始め、その頂点で終結します。
そうあってこそ、英雄の最期です。

ところで、トスカニーニもいいですよ。

政治的な理由でフルトヴェングラーを非難していた彼ですが、「食わず嫌い」はいけませんね。
彼の『エグモント序曲』(Op. 84)は、私はフルヴェンのものより好きです。
はきはきして潔いです。
部分部分に、はっとするような「歌」があります。



旧体制を破壊し、新しい自由な時代を築くかもという大きな期待をベートーヴェンはナポレオンにかけていました。
交響曲の3番はナポレオンに捧げるつもりでした。
しかし、ナポレオンがフランス皇帝として王冠を被ったの聞くや、その献辞を消してしまいます。

ベートーヴェンは、いかなる特権も大嫌いだったのです。
・・・とまあ、通説では以上のようになっています。
実は、異説もあるようですよ。

でも、すくなくとも彼は熱狂的な共和主義者だったようで、調和を重んじるゲーテの温和な性格とは合わなかったようですが、この文豪の戯曲『エグモント』に劇伴音楽を書きました。
エグモント伯爵はネーデルラントの独立に生命を捧げます。
伯爵はギロチンにかけられるのですが、この序曲はあたかも勝利を祝うかのような熱狂的な行進曲で終わります。
ベートーヴェンからすれば、自由のために処刑されることは、気高い人間としての勝利なのでしょう。

私は、この能天気なくらい強烈な英雄主義が好きです。
暑苦しくて迷惑?
でも、私にとって私は英雄でなければ。
自分くらいは自分を信じてあげましょうよ。


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