フランスにも早くからジャズが入ってきていました。
モンパルナスのあたりの酒場で聞かれた「黒人音楽」が始まりとも言われています。
フランス近代音楽の巨匠クロード・ドビュッシー(1862-1918)もジャズらしき要素を取り入れた音楽を書いています。
ただ、ジャズそのものから強く影響を受けたというわけではなさそうです。
そうしたドビュッシーの曲のなかで比較的良く知られているのは、
ピアノのための組曲『子供の領分』に収めらている「ゴリウォッグのケークウォーク」。
ドビュッシーの音楽は「印象派」と呼ばれます。
絵画の印象派がそうであるように、古典的な整然とした均整美を否定し、
自分の喜びの赴くままに音の色彩を求めました。
保守的な人々に、彼はこう言っていたそうです。
「いったい君のモノサシは何だね。」
「それは、私の喜び(mon plaisir)です。
・・・今日の不協和音は、明日の協和音ですよ。」
同時代のフランスの作曲家モーリス・ラベルは、かなりはっきりとジャズを意識していました.。
ラベルに比べれば、リズムの面で派手とは言えないです。
しかし、その音の響きは・・・
彼の特徴は、長調でも短調でもない独特の「6全音階」と、そこから来る4度の和声でしょう。
C-D-E-F#-G#(Ab)-A#(Bb)-C
C+F+Bb(4度+4度)
不協和音こそ、音に印象的な色彩を添えるものでした。
ラベルは管弦楽の華麗さでも、おそらくドビュッシーを凌駕しているでしょう。
でも、私はドビュッシーの繊細な音が好きです。
ピアノであれほど音の「色彩」を描き出した人は稀です。
フジコ・ヘミングの「月の光」
フジコのドビュッシーは、ちょっと珍しい?
西沢昭男さんの論文「ドビュッシーの和声法について―そのカデンツの変容と崩壊」を参照しました。
http://kamome.lib.ynu.ac.jp/dspace/bitstream/10131/2102/1/KJ00004472136.pdf
もちろん、管弦楽曲も美しいです。
- ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/バレンボイム(ダニエル)

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