ながら勉強(11) スピーチの美学と魔力 | DrOgriのブログ

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スピーチに関して、第2弾。

英語のスピーチで実際の画像を見たのは、J・F・ケネディ大統領のものでした。

ひとつは大統領就任演説。
あまりに、有名ですね。
「自分が国に何ができるかを問いなさい。」



もうひとつは、ベルリンでの演説。私はこちらの方が好きです。
「私はベルリン市民です(Ich bin ein Berliner)。それを誇りに思います。」



ベルリンの壁という戦後最悪の非人道的な政治状況を振り返るのに最適の演説です。
今と同じくこの当時のアメリカは、天使でも正義の騎士でもないとはいえ、自由という思想にとって「よりましな」存在でした。

イギリス英語の響きが好きな私は、トニー・ブレア元首相の話し方が気に入ってます。
自分はこんな美しい発音などできませんが、Speakerは、立派に一個のTonkuenstlerたりえます。
「首相退任の演説」(解説者の音声が少々気になりますが)



最後に、歴史上最も悪名高いアドルフ・ヒトラーの演説から。
スピーチの美学は悪魔にも寄与します。
おそらくニュース映像。英語の字幕付き。




スピーチの魔力といえば、シェークスピアの『ジュリアス・シーザー』に出てくるアントニーのシーザー(カエサル)追悼演説を思い出しました。ブルータスが整然とシーザーの危険さとシーザー暗殺の正当性を訴えたあと、アントニーがシーザーを悼んで発言します。

シーザーを暗殺したブルータスたちの「暗殺を非難すべからず」という要求を守りながら、シーザーの「恩」などで聴衆の感情に訴え、ついに暗殺者たちへの憎しみを引き出しました。ブルータスに対する「ほめ殺し」も効果的に使っています。

ANTONY
I thrice presented him a kingly crown, Which he did thrice refuse. Was this ambition?
Yet Brutus says he was ambitious, And sure he is an honourable man.
「彼(シーザー)に3度王冠を捧げたが、3度彼は断った。これで野心ありと言えるか? しかし、ブルータスは野心ありと言う。もちろん、ブルータスは立派な人物だ。」

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実は、スピーチの美学は危険かもしれません。