週末の電子工作 | Dr. Nebiya's Blog

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無線通信技術のコンサルタント会社の経営と
大学での非常勤講師をしています。

 2024年1月7日の私の投稿「お正月休みの電子工作」で、電圧可変範囲が 1.5 ~ 5V の直流安定化電源を紹介しましたところ、友だちから、「当時は 2N3055 や 723CE とか引き出しにいっぱい入っていたけど、最近見ませんね。」というコメントをいただきました。私も 2N3055 や 723 の手持ちがあり、また、20V / 20A の電源トランスがあるので、1月14日~15日の週末に 13.8V / 20A の直流安定化電源を作りました。

 

18V / 20A 電源トランス

 

2N3055 (東芝)

 

723

 

 18V / 20A の大きなトランスを入れられるケースは高価なので、20年ほど前に自作した SHF帯の無線機のケースを使いました。フロントパネルは穴だらけだったので、その穴を隠すためにケーブル収納箱、電圧計、電流計などをつけました。

 

 

 今回、自作した電源の回路図です。心臓部には高精度電源用レギュレータ IC の 723 を採用し、20A という大電流を取り出すので、2N3055 を 4個、並列にしました。

 

 

 ケース内部の様子です。18V / 20A のトランスの上にベニヤ板を取り付け、その板に 723 の回路基板を固定しました。リアパネルには、ヒートシンクに取り付けた 4個の 2N33055 を取り付けました。

 

 

 ケース内部のほとんどのスペースは、電源トランスに占拠されてしまいましたが、その他の部品もうまく収めることができました。13.8V / 20A のシリーズ電源としては、コンパクトに作ることができましたが、重さは 12kg あります。