乳糖不耐症 | 中島旻保の大人の絵日記

中島旻保の大人の絵日記

医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記

牛乳を飲むとお腹が緩み下痢をもよおしたり、お腹が痛くなった経験がありませんか?

 

日本人なら一度はあるはずです。それは、小腸でラクターゼが十分に働かず、乳糖が分解されないことでこの症状を起こしています。これを乳糖不耐症といいます。乳糖(ラクトース)を体内で適切に消化(分解)できない結果、消化器に生じる諸症状です。

 

特に、酪農を古くから行ってきた欧米人と比べ、日本人は乳製品をあまり摂ってこなかったため、3人に2人が乳糖不耐症であるといわれています。乳糖不耐症の人は、牛乳を飲んでも乳糖を十分に分解することができません。そのため小腸で吸収できずに大腸まで流れ、大腸の腸内細菌によって酸やガスが発生します。これらの刺激により腸が過剰に収縮を起こし、下痢や腹痛が起きるのです。

 

私は、この傾向が強いため牛乳を温めて飲んでいます。それによって、腸への刺激が弱まり、ラクターゼの働きも盛んになります。

 

ホットミルクだけでなく、牛乳をコーヒーや紅茶にまぜる、ココアにするのもおすすめです。

 

参考資料:フリー百科辞典