今、世間で一番関心が高いことは、「どうしたら健康で長生きができるだろうか」
「自分の老後はどうなるだろうか」「無事年金で余生が送れるだろうか」などではないか。はたして自分の人生計画や設計が思うようにいくのだろうかと誰しも思いたくなる。しかし、現実はこの願いと異なり、全く違った方向に進んでいる状況である。
戦後60年以上たった日本は、裕福になった反面、日本人らしさが消え欧米化してしまった。もちろんいろんな理由や原因があるだろうが、今一つ言えることは、このままではわれわれ日本人は危機的状況に陥ってしまうということだ。
特に危機的なのは「今の生活では体が危ない」ということだ。社会的ストレス、経済的の不安、運動不足、精神的ストレス、食の問題など挙げれば切りがないくらい出てくる。
人間の体の悩むには3つある。一つ目は精神的問題で、職場、家庭、学校での人間関係である。いま日本人を一番悩ませているのが鬱(うつ)病で、日本人の5%の約650万人いるといわれている。
ちなみに米国では女性が10人に1人、男性では5人に1人が鬱病を経験している。
これだけ人間社会が複雑になると、自分で自分がコントロールできない状況になって身体の不調から家庭が崩壊したり、転職、退職、離婚などから孤独に耐えられなくなって自殺する人も出てくる。
それは助けられたい願望が死にたい願望に負けてしった結果である。鬱の最も悩みは「孤独」である。孤独に耐えられなくなると、物理的に抑えつけたり、薬物に頼ることしかなくなるのだ。
Dr.中島の四方山日記(1307)
