忘れられない患者さんたち9衝撃的な出会い2 | 中島旻保の大人の絵日記

中島旻保の大人の絵日記

医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記


中島旻保の大人の絵日記-忘れられない患者さん8衝撃的な出会い2_思い出19


 衝撃的な出会いから治療に移った。問診の際、私は声を出す仕事なのですが「数年前より、急に声が出なくなり。いろいろな医者を深寝歩いたり、海外にまで治療を受けに出掛けたりしました。しかし結果は思わしくなく、最後は大学病院の名医中の名医に特殊な治療をしてもらったけれど、良くならなかったとの主旨を述べられた。病名は声帯結節炎という喉の病気であった。
 
早速、検査・身体の分析をしてから治療を行った。すると行徳先生は「私は喉が悪くて、来ているのですが、体を診ても、なぜ喉をちっとも触らないのですか」と問われた。
そこで私は「カイロプラクティック(自然医療)は部分的な治療じゃないのです。
 
身体全体を診ないと本当の原因を究明できません。先生の場合はストレスによる骨盤の歪みから来ています」と答えた。すると先生は「あぁ~そうですか」とちょっと怪訝そうに言われた。ともかく「3~4回位したら楽になりますよ」と申し上げこの日の治療を終えた。
 
それから数日治療を施すと、「Dr.中島 嘘みたいに体が軽くなり声が少しずつ出るようになったみたい」とおっしゃった。一週間後には以前のような声が出るようになった。
「私は、箱根の山で20年間も、人の命を預かるような緊迫が連続する仕事をやってきた。
そのため精神的なストレスが相当に溜まっていたことは事実だが、まさかそれが原因で声が出なくなるなんて解らなかったね。他の医者が気付かなかったのも当然だね」といわれた。
 
そこで、私は「専門医は、患部にばかり目がいくから見落としもあるのです。私の治療は器官そのものが壊れた場合は無理ですが、機能を高めることで身体を活性化させます。
つまり脳からの伝達が活発になってこそ身体は円滑に動きだす考え方で治療しています」と説明させていただいた。
これがご縁で、山ごもりに入る前と山から下りられた時は必ず治療をすることになった。これが31年続いている。


Dr.中島の思い出日記(19)