忘れられない患者さん10衝撃の出会い3 | 中島旻保の大人の絵日記

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医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記


中島旻保の大人の絵日記-忘れられない患者さん10衝撃の出会い3_思い出20


 行徳先生との衝撃的な出会いから、一週間して行徳先生の主宰する日本BE会の定例会に招待を受け、富山の兄2人と出席させていただいた。大手町にある産経ホールの大会議場に300名以上が集まり開催された。ある著名な事業家の実践経営の講演が2時間位行われ、そのあと有名な方々のゲストスピーチがあり、最後に行徳哲男先生の講話があった。
 
開口一番、「みなさん! 元気ですかぁ!?」と言われた第一声に仰天した。
二番目の兄から「行徳先生の声は人を倒す力があるんだよ」と聞かせられていたが、「まさかそんなことがあるわけない」とタカをくくっていた。
 
しかし、実際に先生の第一声を聴き、長男ともども驚いた。そのすごい声は、単なる大声ではなく、身体から発せられる“感性のダイナミズム”である、ということがあとで聞いて分かった。
 
約1時間近くの講話は聴く人の心にぐいぐい入り込み講演が終ってからも、その余韻が残り、なんて素晴らしい人がこの世の中におられるものだと、改めて行徳先生の偉大さが分かった。
 
定例会終了後に直接先生が、私たちのところにおいでになり、「中島ドクター ありがとう! おかげで声が出るようになりました」と私の両手を取って固い握手をなさった。
その時はポカンとして、あまりの先生の迫力に感動しっぱなしだった。
そんなに役立つことが出来たんだと自分で自分に驚いた。
 
それ以来先生が箱根の山ごもり(BE訓練)の前には必ず私の治療を受けてから行かれることになった。これが行徳先生と私の最初の心と心のつながりを持った日でもあり、私自身山ごもりに行くことを決意させたきっかけとなった日でもあった。


Dr.中島の思い出日記(20)