マカロニウエスタンと劇場未公開洋画劇場 | 下町コルト

下町コルト

最近はマカロニウエスタン専門でブログ更新しています。

その昔、民放で毎日21時頃から映画を放送していた頃、時々日本では公開されていない作品がテレビで封切りロードショーさえていた事があった・・・・

 

今じゃ考えられないけど、VODもレンタルビデオも衛星放送の無かったあの頃、見慣れないタイトルの洋画がゴールデンタイムに放送されてた。

この手の作品は概ね2種類あって、残念ながら日本の劇場で公開されなかった物、そして外国のTV局が製作した日本で言う「2時間ドラマ」みたいな物。

なんだかエゲツナいタイトルで視聴者をかき集めるまるで昔の見世物小屋的感覚が新聞のテレビ欄に載ると、ついわかっているけど観てた記憶がある。

 

で、マカロニウエスタンの劇場未公開作品がテレビ放送されたものの一部が・・・・

キラー・キッド

1967年 イタリア映画 監督:レオポルド・サボーナ

音楽:ベルト・ピサーノ 原題:KILLER KID

脱獄して密売組織に潜入したキラー・キッド(アンソニー・ステファン)は、革命軍のリーダー、エル・サントの部下(フェルナンド・サンチョ!)の部下を助け信頼を得てエル・サントのアジトへ侵入、そこでメルセデスと出会い、親密になる。しかしキラー・キッドには別の目的があった・・・

 

アンソニー・ステファン、フェルナンド・サンチョとおなじみのキャストによるどストレートなマカロニアクション。

ステファンはウインチェスターが似合うね!

長身だからだろうか・・・

 

傷だらけの用心棒

1967年 フランス・イタリア映画 監督:ロベール・オッセン

音楽:アンドレ・オッセン 原題:CIMITERO SENZA CROCI

 

町を牛耳る一家に夫を殺された女(ミシェール・メルシェ)が旧知のガンマン(ロベール・オッセン)に仇討ちを依頼する。彼は一家の一人娘を誘拐し、報復の要求として殺された夫の葬式を出させる。しかし一家は女をリンチして殺害。失意のガンマンは、一家と対決となる・・・

 

ロベール・オッセンを始めフランス映画界で牛耳られたマカロニウエスタン。なので不思議とマカロニよりもフィルム・ノワール的な雰囲気を僅かに感じる。(まあ、個人的にですけど・・・)

 

嵐を呼ぶ男 スリム

1967年 イタリア映画 監督:パオロ・ビアンチーニ

音楽:マルチェロ・ギガンテ 原題:DIO LI CREA...IO LI AMMAZZO!

 

しかし・・・「嵐を呼ぶ男」なんて今じゃ誰も使わないフレーズだよなぁ〜。口笛

何しろ最近は地球温暖化の影響で台風なんかは凄いパワーで上陸してくるから嵐を呼ばれたら迷惑だし・・・

 

ある町で銀行強盗殺人事件が発生。賞金稼ぎで殺し屋の“カリフォルニア人”と呼ばれるスリム(ディーン・リード)は、町の有力者に事件の捜査を依頼され、高額な報酬と引き替えに捜査を開始。しかしスリムを待っていたのは、意外な事件の真相であった・・・

主演のディーン・リードはアメリカの歌手らしい。よく知らないけど。あまりマカロニウエスタン向きの人じゃない気がする。

何しろ清潔過ぎる!髪型をキメ過ぎる!な感じ。

 

対する捜査を依頼する側でやらた目立つ男ピーター・マーテルもなんか「らしく」ないんだよね・・・

 

ただ、吹き替えであろうけど、ディーン・リードのガン・アクションは見所の1つ(てか、2つ目が浮かばないんだけど・・・)

 

派手なアクションと残酷シーン満載のマカロニウエスタンを象徴したような作品(主役が残念だけど・・・)。