マカロニウエスタンと命令口調 | 下町コルト

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最近はマカロニウエスタン専門でブログ更新しています。

今の世の中、パワハラ、モラハラ等中間管理職を悩ます規制が職場で貼り巡らされている。命令口調なんて御法度。

これがいいのか悪いのか・・・・

 

砂塵に血を吐け

1967年 イタリア・西ドイツ映画 監督:アルベルト・カルドーネ 音楽:ミケーレ・ラチェレンツァ 原題:1000 DOLLARI SUL NERO

 

無実の罪で服役していたジョニー(アンソニー・ステファン)は、12年ぶりに故郷へ帰ってきた。しかし彼はそこで、自分の弟サルタナ(ジョン・ガルコ)が無法者を率いて町を蹂躙し、山賊から保護するという名目で、定期的に金品を強奪していた。また、かつての恋人マヌエラはサルタナの妻となっていた。彼は町の正義のため、弟と対決するが……。

 

個人的にお気に入りのアンソニー・ステファンとジャンニ・ガルコ共演の肉親対決もの(そんな表現でいいのだろうか?)

 

冒頭で述べた「命令口調」についてだが、この作品の邦題もご多分に漏れず命令口調でけんか腰な感じ。

「砂塵に血を吐け」って言われても・・・・ねぇ。

しかし、アンソニー・ステファンも無罪で服役してた役多いなぁ。(いや、気のせいかも。なにせマカロニウエスタンじゃ無罪で服役してた人多いから・・・)

 

 

殺して祈れ

1967年  イタリア・西ドイツ映画 監督:カルロ・リッツァーニ 音楽:リズ・オルトラーニ 原題:REQUIESCANT

 

幼少の頃、住む村がアメリカ人によって住民惨殺の目に遭った中生存し牧師に育てられた青年(ルー・カステル)。彼には、生まれながらのガンマンのセンスが備わっていた。ある日牧師の姪が旅芸人にかどわかされ姿を消してしまった。彼は牧師の姪を探し、辿り着いたのは街を牛耳るファーガソン(マーク・ダモン)率いる悪党集団だった・・・・

 

この作品についてよく言われてるのが、映画監督のピエル・パゾロ・パゾリーニがメキシコ革命軍のリーダー役で出演してる事なんだけど、個人的にこの人ていうか作品は好きじゃない。

てか、この人の作品は「デカメロン」しか観てないけど・・・・

 

所謂「食わず嫌い」な監督作品群なんだろうけど、観る気にならない。不幸な晩年を迎えた監督なので(その原因もなんだか色々言われてるけど・・・)尚更観たいと思わない。まあ、役者で出演してても「え、どれがパゾリーニ?」って感じで初見は観てたが。

キリスト教のお膝元であるイタリアで聖職者が「殺して祈れ」でいいんだろうか?むしろ殺すなら祈るなって感じ。

「ガンマン牧師」って映画もあるが、割とマカロニウエスタンに登場する牧師は不幸に見舞われる。(「続・荒野の用心棒」では牧師が耳を切られるし。)

何気にアンチ・クライストをテーマにした作品(?)も多いのでは・・・・

 

聖職者の蛮行・・・この意外な組み合わせがテーマの作品、日本で言えば・・・

 

二代目はクリスチャン(1985年)

 

ビックマグナム 黒岩先生(1985年)

 

みたいな作品群であろうか・・・・