45~49歳の成人において局所限局期大腸がんの罹患率が上昇 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

診療所では受診された患者さんにオススメしているのが大腸内視鏡検査です。

 

40歳を過ぎたら、何も症状がなくても一度は大腸内視鏡検査を受けて下さい。

 

大腸癌は早期で見つければ内視鏡で切除して終わり!ということも多いです。

 

受けてみたら早期癌が見つかって命拾いした・・・という患者さんも大勢おられましたから。

 

また最近はワクチン接種者の大腸癌が増えています。

 

 

 

腸はACE2受容体が多く存在するので免疫染色をすると正常な粘膜からもスパイクタンパクが染まります。

 

スパイクタンパク自体に毒性があり炎症を引き起こしますから癌の発生リスクが大きくなる。

 

だからコロナワクチンを一度でも接種した方は大腸内視鏡検査を受けましょう。

 

うちの診療所の患者さんの癌の発生率はワクチン開始前の10倍近くになっています。

 

 

こちらは日本ではなくアメリカの論文データですが、やはり大腸癌の罹患率が上昇しているようです。

 

3つの論文をまとめました↓

 

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  「45〜49歳の大腸がんが増えている」というニュースの正体

 

最近、海外のニュースやSNSで
 

「アラフィフ手前の大腸がんが急増している」
 

という見出しを目にした方もいるかもしれません。

2025年8月4日、アメリカの医学雑誌 JAMA に、45〜49歳の大腸がんに関する論文が3本まとめて掲載されました。

結論だけ聞くと、

45〜49歳の大腸がんが、2019年以降に年12%のペースで急増している

と、かなりインパクトの強い数字が並びます。

でも、この「急増」、

 

実は悪いニュースだけではない、というのが今回のポイントです。
 

 

   罹患率の“急カーブ”は、ほとんどが「早期がん」だった

 

1本目の論文では、アメリカのがん登録(SEER)のデータを使って、
20〜54歳の大腸がん 21万9千例の罹患率を、2004〜2022年まで追跡しました。

20〜39歳:2004年以降、毎年1.6%ずつ増加

40〜44歳と50〜54歳:2012年以降、毎年2.0〜2.6%増加

45〜49歳:2004〜2019年は年1.1%増だったのに

2019〜2022年には年12%増に急加速

ここだけ見ると、「やっぱり若い世代のがんが激増している!」と不安になりますよね。

ところが、もう少し細かく中身を見ると、事情が変わってきます。

急増しているのは局所限局がん(早期がん)が中心。


 

45〜49歳の局所限局の大腸がんは

2019年:9.4人/10万人

2021年:11.7人/10万人

2022年:17.5人/10万人

 

と、3年で約5割増

一方で、「最初から進行して見つかるがん」は、年齢を問わずじわじわ増え続けている状態でした。

つまり、今まで見つかっていなかった“潜在的な早期がん”が、45歳からのスクリーニングによって一気に掘り起こされた。

ただし、進行がんが減っているわけではない。

という、“良いニュース”と“まだ課題が残るニュース”が同時に起きている、というわけです。

 

 

  同時掲載の研究:スクリーニング受診率は62%アップ

 

2本目の論文は、まさにスクリーニングの受診率を扱ったものです。

アメリカでは、

2018年:米国がん協会(ACS)

2021年:米国予防サービス専門委員会(USPSTF)

が、大腸がん検診の開始年齢を「50歳→45歳」に下げました。

この影響で、45〜49歳の検診受診率がどう変わったのかを、全米健康調査などのデータで調べています。


 

45〜49歳の「推奨どおり検診を受けている人」の割合は…

2019年:20.8%

2021年:19.7%(ほぼ変わらず)

2023年:33.7%

と、2019年と比べて62%の増加でした。


 

内訳をみると、

・大腸内視鏡

19.5% → 27.7%(43%増)

・便検査(FITなど)

1.3% → 7.1%(5倍以上)

と、便検査がかなり伸びていることもわかります。

一方で、

・無保険の人

・高校を卒業していない人

では、受診率がほとんど増えていませんでした。

「受けられる人だけがどんどん受けて、受けにくい人は置いてきぼり」
という、医療アクセスの格差も浮き彫りになっています。

 

 

  それでもなお残る「進行がん」と「若年大腸がん」の増加

 

ここまでの2本の論文から言えるのは、

45〜49歳で「局所限局がん」が増えているのは、

 

→ スクリーニングのおかげで“早めに見つかるようになった”部分が大きい

しかし、

・20〜39歳の若年層では、早期も進行もじわじわ増加中

・45〜54歳全体でも、進行がんの増加は止まっていない

という現実です。


 

若い世代の大腸がん増加の背景には、

・食生活の欧米化・超加工食品

・肥満・運動不足

・アルコール・喫煙

・腸内細菌叢の変化

・遺伝的素因

など、複数の要因が絡んでいると考えられていますが、「これだ」という決定打はまだありません。

今回のJAMAの論文は、

「45歳から検診を前倒ししたこと自体は、早期がんの発見という意味で機能していそうだ」

という“検診側”のメッセージを裏付けた形になります。


 

 

  日本の40代はどう考える? ― 日本の検診との違い

 

アメリカでは「50→45歳」に下げたことがニュースになりましたが、
日本ではもともと40歳から大腸がん検診の対象です。

対象:40歳以上

方法:年1回の便潜血検査(免疫学的便潜血:iFOBT)

陽性なら:原則、大腸内視鏡検査で精査

というのが基本ラインです。

日本の研究でも、

便潜血検査と内視鏡を組み合わせることで、大腸がんの死亡率が減ることが示されています。

しかし、実際の受診率は50%未満で、目標値を達成できていないという報告が続いています。

アメリカの45〜49歳の受診率33.7%という数字と比べると、「開始年齢では日本が先行しているのに、“受ける人の割合”では日本もまだまだ」というのが現状です。

 

 

  まとめ:40代こそ「無症状のうちに」腸をのぞきに行こう

 

今回のJAMAの論文から、私たちが受け取るべきメッセージは、

45〜49歳の大腸がん“急増”の多くは、検診による早期発見の結果であり、必ずしも「突然がん自体が増えた」とは限らない。

それでも、若い世代の大腸がんは世界的にじわじわ増えているという事実は変わらない。

早期に見つけるためには、

「症状が出てから受診」では遅く、

無症状のうちに、定期的なスクリーニングを受けることが重要。

日本では、40歳から年1回の便潜血検査という世界的に見ても早いスタートラインがすでに用意されている。

 

→ あとは「実際に受けるかどうか」の問題。

 

40代だからこそ、

「まだ若いから大丈夫」と思わず

便潜血だけでも毎年きちんと受けて、

必要な人は内視鏡でしっかりチェックする


 

そんな一歩が、自分と家族の未来を守ることにつながります。​

​​​​​​

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

論文はこちら↓

 

https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2837231

 

 

 

まだ一度も大腸内視鏡検査を受けたことがないという方は是非、一度受けましょう。

 

ポリープなどが見つかった場合は毎年検査することをお勧めしています。

 

何も異常が無かった場合は2〜3年に1度でいいでしょう。

 

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