溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
やっと2023年分に突入しています。
患者さん達が楽しみにされているので頑張って週に1回は更新していきますね
今日ご紹介する患者さんは60代女性。
他院で手術を受け、そのあとから肛門のヒリヒリする痛みがあり遠方からわざわざ受診されました。
尻活受講生だったので出口の便秘についてもしっかり理解され坐薬も使っておられました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
この患者さんは数年前から軟便で、排便後、紙で拭いたら何度も便が付くようになってから肛門のヒリヒリ感が発生。
地元の病院を何軒か受診し直腸粘膜脱と診断され手術を勧められました。
手術を受けたけれど肛門のヒリヒリ感は変わらず
マグミットを処方されていたのですが、ねっちょりした便が頻繁に出て
失禁しそうになって中止。
そんな時、尻活講座(大人のトイレ教室)の動画を観て受講されたようです。
こちらの講座は私が運営していません。
リブロングという会社が運営しています。
私は依頼されて動画に出演していますが、運営は私ではありませんので、大阪肛門科診療所にお問い合わせ頂いても分かりません
事務局の方へお尋ね下さいね
尻活受講生になってから坐剤を使いグルテン・カゼインフリーを実践するなどバッチリやるべきことをやっておられました。
ウォシュレットもずっと使っておられたのですがやめておられます。
ところが軟便が続き、いきむとまた直腸脱を起こすのではないかと不安になり受診されたのでした。
診察するとしまりがややゆるい。
直腸脱や直腸粘膜脱の手術を受けられた患者さんは肛門のしまりがゆるいことが多いです。
粘膜脱や直腸脱の症状はありません。
そして今日はまだ坐剤を入れておられなかったので便が残っていました。
坐剤を入れて残便を出して来てもらいました。
1回でちゃんと出し切れました
肛門のヒリヒリする痛みは皮膚の問題でした。
何度も便が出たり、拭きすぎたりすると皮膚が荒れてヒリヒリすることはよくあること。
Sザルベを塗って保護してもらうことに。
そして4週間後・・・
皮膚がキレイになっていました
ヒリヒリ感も随分マシだと
下着が汚れることもありません
自己管理がバッチリ出来ているので2回目の通院で完治終了となりました。
直腸脱や直腸粘膜脱で肛門のしまりがゆるくなっている患者さんの多くが「下着が汚れる」「下着に便が付く」という症状で悩んでおられます。
しまりがゆるくても、便を出し切って常に肛門を空っぽにしていれば下着は汚れません。
漏れる便がないわけですから
しまりがゆるいのを治すことはできませんが、ゆるくなった肛門でも、便を出し切って肛門の中を空っぽにするだけで、下着に便が付くことはなくなります。
肛門に便が挟まっているから漏れるんです。汚れるんです。
その肛門に挟んだ便を出し切るだけで症状がなくなるケースをたくさん診ています。
だから便漏れで悩んでいる人にも是非とも出口の便秘治療をやってほしいですね。
この患者さんは2回目の通院で終了となり、今も年に1回のオシリ検診に来られています。
かなり遠方から来られているのですが、なんとメガネのマトバでメガネを新調されていました
しかも2本も作ったと。
遠方の患者さんに限ってなぜかマトバさんの所に行かれるんですよね
通院とメガネ屋さんがセットという患者さんも多いです。
皆さん、それだけメガネに困っている、満足してないという証拠ですね。
しまりがゆるいので、どうしても坐剤を使ったあとの腸液は漏れます。
だからナプキンが必須なのですが、便が漏れてるワケじゃないので拭き取ってナプキンを取り替えればOK
そして肛門をしめる体操(診察の時に指導しています)を1日3回やりましょう。
それだけでも随分改善します。
しまりがゆるくて便が漏れるという悩み、もしも排便後にそういう症状があるのであれば、残った便がしみ出して下着を汚しているだけかもしれません。
そうであれば坐剤を使って出残り便を出すだけで、その症状はなくなります。
悩んでいる人には試して頂きたい坐剤ですね。
お知らせ
アーカイブ配信チケットは9月まで見放題です↓
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。
そして2冊目も出版しました↓
手に取って頂けると幸いです
公式LINEでも情報発信中
敏感肌の私でも
かぶれずに使えて
なおかつ
美容効果を実感できる
自分のために作った
オリジナルコスメはコチラ↓
ドクターズコスメならではの技術がぎっしり詰まってます