先日、患者さんの紹介でメガネ屋さんに行って来ました。
私は普段は使い捨てコンタクトレンズ。
メガネはコンタクトレンズを外した時にしかかけません。
毎日、休日も必ずコンタクトレンズを装着しています。
そして就寝直前まで付けていることが多く、装着時間は1日15時間以上に及びます。
以前は全然問題なかったのですが、最近、長時間コンタクトレンズを付けていると目がショボショボして疲れるように・・・
だから夜、早めに外すようになっていました。
ところが・・・
メガネの蔓がポキッと折れてしまったんです
だいぶ長いこと使ってましたからねぇ・・・。
寿命なんでしょうか。
修理してもらおうと思ったら緊急事態宣言下でデパートもメガネ屋さんも、どこもかしこも閉まってる
生活必需品のお店だけがオープンしていたのですが、ユニクロとニトリ、無印は開いていて、メガネ屋さんが閉まってる
いや、メガネって生活必需品やろ
無いと困るねんけど
別にニトリやユニクロ、無印は閉まっててもええから、メガネ屋さん、開けて〜〜〜って思いましたよ。
結局、昔作った使ってないメガネで我慢・・・。
緊急事態宣言が終わってから修理したのですが、蔓が変わっただけでレンズの角度とか、装着感が全然違って違和感しかない
3万円ちょっとかけて修理したのに、これはヒドイ・・・
困っていたところ、患者さんが紹介してくれたメガネ屋さんに行って来ました。
そこで事前に説明されたのが、初めて来られた時は色々と検査をするので2〜3時間はかかりますと
えっ
そんなにかかるん
今まで行ったメガネ屋さんではフレームとレンズを選んで、ササッと終わったけど
頭の中がだらけでしたが、実際に検査を受けて納得。
今までメガネ処方箋を作ってもらうために眼科で受けた検査や、メガネ屋さんで受けた検査とは全く違う様々な検査を、時間をかけて丁寧にしてくれました。
なんと、利き目まで分かりました。
私は左目が利き目でした。
ずっと右利きだと思っていたのですが・・・。
そして遠くは左目で見て、近くは右目で見ていることも判明。
今まで使っていたメガネのチェックもしてもらいました。
なんと、レンズが歪んでいることも判明
茶色く見えているところが歪みです。
質の良いレンズだと歪んでないそうです。
こんなこと、誰も教えてくれません。
このメガネも結構高かったんだけどなぁ・・・
そしてメガネを作る時に大事なポイントが。
目の幅。
縦の幅と横の幅。
考えてみれば当然。
目の大きさって一人一人違うもの。
その目の大きさに合わせてレンズの大きさや形を決める。
そしてレンズと目の距離。
遠すぎても近すぎてもダメ。
思いっきり笑ったときにレンズが顔に当たらないギリギリの程度が理想だそう。
私の作ったメガネは離れすぎていました
そして目や顔の大きさに比較してレンズがデカすぎだと
次に左右の眼の間の距離。
これもみんな違う。
鼻の高さ。
鼻が高い低いだけではなく、大きくて高い人もいれば、小さくて高い人もいると。
人によって鼻に当たる部分も変えたり調節する。
そして眼から耳にかけての距離。
左右非対称なことが多く、ここもフレームで調整が必要だと。
耳の形も一人一人違うため、耳にかける蔓の部分を、その人の耳の形に合わせていく作業工程が必須。
こんなに丁寧に検査されたことも、説明を受けたことも一度もなくて、主人と二人で5時間かかりましたが、あっという間の時間で、帰る頃にはどっぷり日が暮れて夜でしたが、とても楽しく幸せな気持ちになりました。
そこの社長さんが言われました。
「ここまでやってこそ本当のメガネ。
今は眼鏡店もチェーン化して安い市場品が出回っているけど、大衆に合わせて作っているから、個人に合ってないものがほとんど。
合ってないメガネをかけると疲れるだけでなく、眼の機能も悪くなる。
ちゃんと合うメガネをかけたら人生変わりますよ。」
ずっとコンタクトレンズで生きてきた理由の一つにメガネがしんどいということがありました。
私はきっと自分に合ったメガネに出会ってなかったんでしょうね。
そしてコンタクトレンズについても苦言が
「コンタクトレンズは眼を傷めますよ。
眼科の先生を見て下さい。
みんなメガネかけてませんか?
コンタクトレンズしている眼科の先生って僕は知らないです。
コンタクトレンズが眼に悪いって知ってるからですよ。
コンタクトレンズをつけると角膜が酸欠になり、白目が濁ったり、毛細血管が新生してきて赤くなったりするんです。
眼のためにもコンタクトレンズをやめてメガネにしたほうがいいですよ。」
と。
確かに・・・。
私が知っている眼科の先生はみんなメガネです。
コンタクトレンズは眼に悪いって言われてましたねぇ
最近、眼がショボショボするのも角膜が傷んできてるんだろうなぁ・・・。
自分にぴったり合うメガネができたらコンタクトレンズをやめられるかもしれない。
そんな期待をこめてメガネを作ってもらうことにしました。
顔の形、眼の幅、鼻の高さ、耳の形など全部計測して、レンズの焦点も合わせて作ってもらいました。
こんなに丁寧にみてもらったことは初めてでした。
そうお伝えすると
「うちではこれが普通です。
でも他の眼鏡店ではここまでやってないから、困ったお客様が相談に来られています。
そしてうちでメガネを作ったお客様は皆さん一様に『こんなに違うんやったら最初からココに来れば良かった』と言われます。
メガネを合わせるのも作るのも技術なんです。」
と。
まるでうちと同じ。
職種は違うけれど根底にある思想に共通のモノを感じ嬉しくなりました。
強烈にポリシーをもっておられるようで、このような説明用紙もいただきました。
マトバのメガネ創りに対する心構え
メガネは眼に見えない精密な技術が込められての値打ちです。
物を見るのは最終的には脳で見えています。
その脳や眼を疲れさせない快適な視生活の為に、正しいメガネ創りが必要です。
①お客様の生活環境及びその習慣、年齢に合った適切な視力測定。
②眼幅・鼻幅・お鼻の高さ・耳までの距離・頭の大きさ・お肌の色等に合った枠選び及びレンズ選定のアドバイス。
③遠近両用の場合、特にアポイントの設計が大切です。(瞳孔の位置が上下左右微妙に違います。)
④アイポイントにあわせた精密な加工調整。
⑤顔幅・鼻幅・お花の高さや耳までの奥行き、左右の相違に合わせた正しいフィッティング。
どれもが不可欠です。
単眼視力の向上も大切なことですが、矯正視力に於いて左右バランスの取れた両眼同時視・立体視・深視力が最終的に重要となります。
メガネは、大きな店構えやチラシ広告・テレビのコマーシャルが作ってくれる物ではありません。お一人お一人、一眼一眼入念にお創りする医療用具です。
当マトバでは、お客様の品位を大切に、誇りを持ってご愛用頂けるよう願っております。また、お知り合いのお方様をご紹介賜れば幸甚です。
メガネのマトバ
SS級認定眼鏡士 的場廣海
これだけの技術を持っておられるからでしょうか。
なんと、遠方からもお客様が来られているようで、東京芸術大学学長の澤和樹氏が、ここでメガネを創ってもらっているそうです
東京から飛行機でわざわざ来られるそうですよ。
他にも国立大阪病院の元病院長の先生とか、自衛隊の隊長などなど、専門職の方もたくさん来られていました。
他の眼鏡店には無いモノを提供されているからこそですね。
帰り際に「今使われている合わないメガネの調整もしましょうかただし自分の店で取り扱っているフレームと違うから、プラスチックだとうまくできないかもしれませんけど、それでも良ければ」と言って頂き、お言葉に甘えて調整してもらいました。
そうしたら・・・
鼻の部分がずり落ちて外れそうになっていたのがフィットしてる
すごーい
修理したメガネ屋さんでも調整してもらったのに、全然違う
熱を加えて何度も蔓の部分を曲げてはフィッティングで確認し修正するを繰り返しておられました。
しかも目の前で作業をされるんです。
技術に自信があるのでしょうね。
いや〜、何から何まで仕事が違うと感動でした
もしもメガネで困ったことがあれば、メガネの駆け込み寺とも言えるマトバさんに行かれることをオススメします
きっとあなたに合うメガネを創ってくれます。
何店舗かあるようなのですが、私が行ったのは伊丹市にある中央本店です。
小さなお店ですが必要なモノは全て揃ってました。
というより他の眼鏡店で見たことがないようなものがたくさん出てきました
多分、ここでメガネを創ると他のお店に行けないだろうなぁ。
いや、ホンマに行って良かった。
人生変わりました。
場所はこちらです。
ホームページもありました。
日本の伝統芸とも言える技術を大切にしているお店は生き残って欲しいと切に願います。
私のメガネのために残ってもらわないと困る
いや〜、今回のことでメガネってどこで買っても同じやんって思っていた自分が恥ずかしくなりました。
皆さんのメガネはちゃんと合っていますか?
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
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