医師サイトに掲載されていた医療ニュースをシェア。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
歯磨きでおなかの調子良好
2025年07月09日(水)共同通信社
歯磨きをする幼児は便秘が少なく、おなかの調子が良いことを示す調査結果を東北大などのチームが発表した。
チームは環境省が実施している子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)のデータを活用。
2歳と4歳時点での歯磨きの頻度と、3歳と4歳の時点で大腸の形の変化を伴わない機能性便秘があるかどうかとの関係を分析した。
その結果、歯磨きを1日2回以上する子どもと比べて、毎日は行っていない子どもは慢性的な機能性便秘になる確率が1・62倍と高く、1日1回しかしていない子どもは1・22倍だった。
機能性便秘は幼児期によく見られる消化器疾患。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
東北大学のホームページにプレスリリースがありました↓
「機能性便秘(きのうせいべんぴ)」とは、明らかな器質的異常(たとえば腸の狭窄や腫瘍などの病気)がないにもかかわらず、排便に関する症状が続く状態を指します。
要するに、構造的な異常が見つからないけれど、便が出にくい・出ないといった機能的な問題がある便秘です。
医学的には、以下のような症状が 週に2回以上、3か月以上続くことが診断基準の一部です(ローマIV基準)。
・排便の頻度が週3回未満
・排便時に強くいきむ必要がある
・兎糞状または硬い便が多い
・不完全排便感がある
・肛門・直腸の閉塞感がある
・手で押さないと排便できない
毎日排便があっても、こういった症状がある人は多いのではないでしょうか。
機能性便秘には主に次の3タイプあります。
①直腸性便秘(排出障害型)
直腸や骨盤底筋の異常で便がうまく出せない
②弛緩性便秘(結腸通過遅延型)
大腸の運動が弱く、便の移動が遅い
③けいれん性便秘(過敏性腸症候群型)
腸が過剰に動き、便が細かく固くなりやすい(ストレス関与)
私がブログでお伝えしている出口便秘(出残り便秘と鈍感便秘)は①の直腸性便秘に含まれます。
口腔内環境と腸内環境、さらには脳との関連については栄養療法の先生方が発信されていました。
口腔内の細菌は唾液や食物とともに飲み込まれ、腸まで到達することがあります。
健康な腸では胃酸や胆汁によって多くの細菌が死滅しますが、免疫力が低下していたり、腸内環境が乱れていたりすると、口腔細菌が腸に定着することがあります。
口腔内の歯周病菌が腸内に到達すると、腸内フローラのバランスを崩すことが報告されています。
これにより、腸のバリア機能が低下し、全身性炎症を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
だから口腔ケアはとても大切。
口腔内と腸内のフローラの乱れは、以下のような疾患の共通リスク因子になり得ると言われています↓
炎症性腸疾患(IBD)
大腸がん
動脈硬化、糖尿病など
認知症やパーキンソン病など
腸は人体最大の免疫臓器。
ここを整えることは免疫を上げることにつながる。
そして口腔内環境が悪いと腸にも悪影響が及ぶ。
診療所では口腔内環境改善にも力を入れています。
だから洗口液と食べられる歯みがき粉を導入しました。
洗口液はバイオフィルムを剥がしてくれるので歯磨き前に使ってほしいもの。
私は朝晩2回使っています。
そして仕上げに食べられる歯みがき粉でダブル歯磨き。
もちろんデンタルフロスや歯間ブラシも使っています
洗口液についてはコチラの記事を参考になさって下さい↓
どちらもペットにも使えます
入口と出口はとても大切。
だから患者さんにも歯磨きを勧めています。
できれば食事をしたり何かを食べた後はその都度磨くのがベスト。
だからカバンの中に歯ブラシと歯磨き粉を入れて持ち歩いています。
入口と出口は共にキレイにして、いつも何もない状態にしておきましょう。
歯磨きで便秘が予防できたり改善することは臨床的にも納得です。
お知らせ
アーカイブ配信チケットは9月まで見放題です↓
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。
そして2冊目も出版しました↓
手に取って頂けると幸いです
公式LINEでも情報発信中
敏感肌の私でも
かぶれずに使えて
なおかつ
美容効果を実感できる
自分のために作った
オリジナルコスメはコチラ↓
ドクターズコスメならではの技術がぎっしり詰まってます