昨年12月2日から強引に始まったマイナ保険証。
その後、現場ではどうなっているのでしょう。
医師サイトに医師1773名のアンケート結果が掲載されていたので抜粋してお届けします。
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マイナ保険証、実際に「患者の診察に役立った」は1割
「他院の処方が分かり便利」「利便性の前に安全性の確認を」などの声
2024年12月2日以降、現行の健康保険証は新たに発行されなくなった。
マイナンバーへの完全移行に向けて動き出した形だが、実際の医療の現場ではどうなのか。
「マイナンバーカードの保険証としての利用」について医師会員に尋ねたところ、1733人の回答があった。
Q. マイナ保険証を保有しない人に向け、現行の健康保険証の有効期限内に「資格確認書」を無償で交付することになっていますが、マイナンバーカードの健康保険証としての利用は加速していくと思いますか?
マイナンバーカードの健康保険証としての利用について尋ねたところ、開業医・勤務医ともに「少しずつ普及していくと思う」が最も多く、開業医は53.2%(226人)、勤務医は56.0%(733人)だった。
Q. マイナ保険証を利用した患者さんの診察で実際に役に立ったケースはありましたか?
マイナ保険証が実際に患者さんの診察に役立ったケースはあったかの質問では「なかった」が開業医では87.3%(371人)、勤務医では88.5%(1158人)と9割近くに上った。
Q. 「マイナ保険証が実際の診察に役立ったケースがあった」と答えた方に質問です。具体的な内容を教えてください。
資格確認や他院処方の確認ができる
外国人の不正使用がなくなった【外科系開業医】
職場が変わって新しい保険証が手元になかった患者の保険証番号が分かった【外科系勤務医】
既往歴がすぐ分かった【外科系勤務医】
履歴確認が電カル上で簡単にできた【内科開業医】
この2カ月ぐらい、健診で異常値指摘からの受診勧奨された女性は全員マイナ保険証で受付してくれるので結果コピーの手間が省けてとても助かっています【内科勤務医】
資格変更していたことが確認できた【消化器科勤務医】
他院の処方内容が分かる【消化器科勤務医】
既往歴だけでなく、過去の血液検査データも参考になった【消化器科勤務医】
内服薬剤と既往歴が分かる【消化器科勤務医】
当院ではコンシュルジュというアプリを使って、患者さん個人のスマホから、現時点の内服薬や検査結果、次回受診日などの医療情報を閲覧することができるようにしています。なかなか好評です【循環器科勤務医】
他院の処方内容、特定健診の結果が具体的に分かる【内分泌・血液科勤務医】
Q. マイナ保険証に関するご意見やマイナ保険証でこうしたことができればさらに便利になるといったことなどありましたら教えてください。
機械の不具合や通信トラブルが心配
マイナ保険証でスムーズに読み取りがなされれば良いが、ストップすると全てが停滞して先に進まなくなってしまう【産婦人科開業医】
他科の保険診断名が分かるとよい【産婦人科開業医】
他院受診歴や処方がすぐに確認できる点は非常に良いと思うが、救急搬送時、特に本人の意識がない時などは暗証番号が入力できない等の問題で、マイナンバーカードの受付ができない。またそもそも持参していないとダメ。これでは救急搬送時でなおかつ重症といった緊急時に使えないので、改善すべきだ。この国のインフラ全てがそもそもデジタル化が中途半端過ぎる【外科系勤務医】
自動車免許証と同様に選択性で、従来型保険証と併用できれば、機器の故障、災害停電時、通信障害時にも対応できる【内科開業医】
後期高齢者の患者さんが急にデジタル化するのは患者さんによってはハードルが高いと思います。徐々にマイナ保険証も普及していくと思います【内科勤務医】
機器の不具合や通信トラブルを回避できれば良い【消化器科勤務医】
手術の既往なども詳細が分かると便利【消化器科勤務医】
子供医療など、他の資格証も分かるようにしてほしい【耳鼻咽喉科開業医】
健康保険証の存続を希望する。無理にマイナンバーカードと結びつける必要はないと思う【耳鼻咽喉科開業医】
スマホにアプリとして入れるといい【整形外科開業医】
すでに計画中でしょうけど、検査データや診療内容も閲覧できるようになればさらによし【循環器科開業医】
いろいろな情報にアクセスできるマイナンバーカードを持ち歩いて保険証として使わなければならないのは、リスクマネージメント上いかがなものかと思う【循環器科勤務医】
過去の医療の記録を全て閲覧できるようにする。ヨーロッパでは診療等の記録が一元化されている国が多数あり、母親の使用した薬剤が出産児の成人後に影響を及ぼす等の研究も多くみられます【小児科勤務医】
マイナンバーカードの個人情報がいろいろ蓄積された後、情報漏洩が心配【精神科開業医】
義務でないものをこのような形で強制するのは行政手法として誤りです。また、1枚に全情報を集中する手法も、悪用リスクを高めるだけです。たとえマイナンバーを記入するとしても、保険証や免許証は別にしてリスクを分散すべきと思います。【脳神経科務医】
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マイナ保険証、役立ったと答えた医師がたったの1割。
これから増えて行くのかもしれませんが、それにしても問題点が多すぎます。
お薬手帳を忘れた患者さんの服用歴を確認するのは確かに便利かもしれません。
また検査データを共有できるのも検査のムダが省けていいでしょう。
でも、それ以上に、もっと根本的な問題をはらんでいると思うのですよ。
このカード。
健康状態から銀行口座まですべての情報が紐付けられれば管理社会、監視社会が完成します。
こんな全体主義、共産主義的なカードは私はイヤですね
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