溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
アンケートブログは診療所の患者さんが楽しみにしておられて「週に1記事だけでもいいから書いて」とお願いされたので、月曜日に書こうと決めて書いてきました。
カルテを確認しながらブログを書かなければならないので出かけている日は書けません。
2022年のアンケートだけでも今年中に終わらせたい。
あと数枚なので年末年始で頑張れば何とかなるかな
今日ご紹介する患者さんは便秘で悩み遠方から受診された50代女性。
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この患者さんは幼少期から便秘で、過去に便秘のため意識が無くなり倒れたり、のたうちまわるほど苦しんだ経験が何度かありました。
最近はそうならないように不定期に便秘薬や浣腸などを使用し、便を出す努力をされていました。
便意をあまり感じないためトイレに行くタイミングがはかれず、意識して時間をとるようにされていました。
若い頃には、なんと、2週間も便が出なくて倒れたことがあるというツワモノです。
彼女が飲んでいた下剤は予想通りアントラキノン系下剤でした。
麻子仁丸という漢方薬を便が出ない日に服用し、それでも出ない時にはコーラックやセンナ茶を服用。
このブログで何度も警鐘を鳴らしてきましたが、アントラキノン系下剤は腸を黒くします。
黒くなった腸は自然に動かないため土管のような腸になり、薬を飲まないと便が出ない体になってしまう。
最初は効いていた下剤が効かなくなり服用量も増えていきます。
一生、薬を飲まないと便が出せなくなるだけでなく、黒くなった腸からはポリープや大腸癌の発生リスクが高まります。
こちらに詳しく成分について書いていますのでチェックして下さい↓
腸を黒くする下剤や健康食品に要注意 〜大腸メラノーシス〜
下剤をやめれば黒くなった腸が元に戻ることも多いので早速中止。
代わりに腸を黒くしない大腸刺激性下剤を出しました。
そして出口の便秘には刺激の強い浣腸ではなく坐薬をオススメしました。
まずは2週間、腸と出口、両方に働きかけてみました。
そして2週間後・・・
なんとほぼ毎日便が出ていました
坐薬も浣腸と比べると全然ラクだと。
スッキリ出たわ〜と思っても、坐薬を入れたら出残り便がたくさん出るとおっしゃっていました
出口の便秘と腸の便秘、両方あるタイプの「ダブル便秘」ですね
下剤も必要だし坐薬も必要というタイプです。
肛門には異常なく、2回目の通院で完治終了となりました。
何か困ったことがあれば受診されますが、うちの患者さんたち、自己管理がパーフェクトにできているので受診されることが少ないです。
坐薬やSザルベだけ買っておられます。
それだと無診察投薬になるので年に1回だけはどんなに調子が良くても、困ったことがなくても受診してもらっています。
いわゆる「オシリ検診」ですね。
年に1回のオシリ検診も来る来ないは患者さんの自由です。
ただ坐薬や下剤だけは続けて頂く必要があるので、どこかで手に入れて使って下さいね。
この患者さんは昨年、オシリ検診に来られていたのですが、今年は来られていません。
10月に「予約が取れない!」という苦情が患者さんから殺到し、2ヶ月先まで取れるようにシステム変更しました。
10月は診療所の遅めの夏休みがあったのと、学会も重なって診療日が極端に少なくなってしまい、再診の全ての予約枠が埋まって、1ヶ月以上先しか空いてない・・・という状況になってしまいました
予約が取れなくて受診できていないのであれば申し訳ない
再診の患者さんは2ヶ月前から予約を取れるように変更しましたので今は解消しています。
お元気であればいいんです
便りがないのは良い便りとも言いますし。
この患者さんのように誤った便秘治療によって排便が苦痛になっている人も多いです。
どこに便が溜まっているのか
お腹(腸)なのか
出口(肛門)なのか
あるいは両方なのか
それによって治療法が違ってきますので、どこに便が溜まっているのか自分でよーく感じてくださいね
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
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