週に1記事は肛門に関する記事を書いて〜という患者さんのリクエストにお答えして今日も溜まりに溜まっているアンケートをご紹介。
今日ご紹介する患者さんは40代女性。
なかなか治らない切れ痔(裂肛)に悩み遠方から受診されました。
なんと2022年の秋に来られた患者さんです。
こんなに経ってたんですね
掲載するのが遅くなり申し訳ありません
この方は20年前から切れ痔(裂肛)を繰り返しておられました。
過敏性腸症候群と診断もされており、便はゆるめ。
ちょっと硬めの便が出ると切れてしまうので肛門が狭いのではないかと心配しておられました。
2年前からはパニック障害もあり薬を飲んでおられました。
電車に乗らず普段は車移動。
診療所に来られる時は久しぶりに電車に乗りドキドキしながら来られたそうです。
診察したところ・・・
肛門は全く狭くなく、切れ痔(裂肛)も治っていました。
いぼ痔(痔核・脱肛)も何もない正常肛門。
ただウォシュレットで洗い過ぎて肛門周囲の皮膚が荒れて色が変わっていました。
直腸診では残便を確認。
下痢だろうと軟便だろうと、出したあとに便が残っていたら便秘です。
この便が古くなって固まるとまた肛門が切れる。
典型的な出残り便秘。
治療はシンプル。
残った便を坐剤を入れて出してもらう。
ウォシュレットをやめる。
Sザルベを塗る。
それだけ。
パニック障害があるので栄養指導としてプロテインとヘム鉄をお勧めしました。
当然、食生活もグルテンフリー・カゼインフリーは必須です。
そして3週間後・・・
あんなに荒れていた皮膚がキレイになっていました
肛門の中も正常。
坐薬にもスッカリ慣れて、しかも排泄力が戻ってきたのか、坐薬を入れても残便が出ないことも増えてきていました。
素晴らしい
2回目の通院で完治終了となりました。
しかも食生活を改善し、ビタミンとミネラル、ヘム鉄を補っただけで体調まで良くなっていて、やはり栄養素の不足が様々な体調不良や心の病気、疾患を引き起こすのだと実感。
昨年秋に1年検診で来てほしかったのですが、外国にお引っ越しされたので次回は数年後になるでしょうか。
通院が終わった後の年に1回のオシリ検診も来る来ないは患者さんの自由です。
決して強制していません。
ただ、診察もせずに患者さんに坐剤やSザルベを出すことは「無診察投薬」に当たるので、年に1回だけは診察を受けて頂いて、診察を受けた患者さんにだけお薬を処方しています。
坐剤やSザルベが欲しい方は年に1回だけ診察を受けて下さいね。
サプリメントや化粧品は受診しなくても買えますが、薬はダメなんです。
どうかご理解下さい。
年に1回のオシリ検診を楽しみにされている患者さんも多く、歯石取りに歯医者さんに行くように、年に1回だけ出口のチェックに来られるのは大切だと思っています。
坐薬をやめてしまったり、また悪い習慣に戻っている患者さんもおられるので、1年に1回チェックを受けることは痔の予防にもなります。
保険診療では3ヶ月あくと「初診料」がかかりますが、うちの診療所では1年間は再診料で診察しています。
1年をすぎると初診料がかかりますのでご注意下さいね。
最近は10年前に受診したことがあるという患者さんが予約も取らず飛び込みで受診されることがありますが、完全予約制になっており、飛び込みで来られても診察する隙間時間がありません。
必ず電話で予約をお取り下さい。
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
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