酸化マグネシウムを使わなくなった結果、1日何回も出ていた便もなくなり、今はスッキリする日々 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。

 

今日ご紹介する患者さんは60代女性。

 

通院しても治らない切れ痔(裂肛)、繰り返す切れ痔に悩み遠方からわざわざ受診されました。

 

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<初めて受診された時の感想>

 

長い間切れ痔を繰り返し、そのたびに痔の薬をつけ、酸化マグネシウムを飲み続けてきた結果、だんだん便が細くなり、このままだと手術しなければ無理かと悩み、なんとか手術しなくても治せないかと思い、みのり先生のブログと出会いました。

 

先生のブログに救われました。

 

出残り便をまず治さないと痔は治らないと感じ、根本的な治療をしてもらうには先生の所だけだと決心をしました。

 

遠くの病院まで行くことのなかった私には不安な事ばかりでしたが、受診させて頂けたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

先生にお会いした時、明るく気さくな人柄と丁寧な診察をして頂き、切れ痔数カ所と肛門狭窄であるとの所見でした。

 

医学的には手術の対象であるといわれましたが、ブジーでの治療をしてもらうことができました。

 

初めは痛いですが、なんとか耐えられました。

 

出残り便の坐薬の使い方、Sザルベでのマッサージのしかた等、細かく教えて頂き、この治療をしていけばきっと良くなると希望を持つことができました。

 

本当にありがとうございます。

 

<治療経過>

 

みのり先生に教えて頂いた事を日々実践し、こんなにも出残り便があったのかと驚いております。

 

最初は坐薬に慣れるまで戸惑いました。

 

酸化マグネシウムを使わなくなった結果、1日何回も出ていた便もなくなり、今はスッキリする日々に変わりました。

 

裂けていた切れ痔も2週間で痛みもなくなり、1回目のブジー治療から肛門が広がった実感があります。

 

肛門狭窄になってしまったので排便管理をしっかりやりSザルベでマッサージをし、少しでも拡げる努力をしていきたいと思います。

 

Sザルベは薬ではないのに肛門の粘膜を保護してくれたり、すべりを良くしてくれたりする役目があり、すばらしい物だと思います。

 

ブジーの治療の時は最初の数分は痛みをともない大変ですが、終わって先生がお尻ふわふわと言って下さりホッとして喜びに変わります。

 

そしてブジーの治療の時、スタッフの方がそばで軽くトントンして下さる心配り、とても安心します。

 

長い間、出残り便をためてきたので、自力で出せるまでには時間がかかると思います。

 

そしてブジーで肛門が広がるまでにも時間がかかると思いますが頑張っていきたいと思います。

 

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この患者さんは40代の頃から肛門科通院歴があるので、相当痔歴が長いです。

 

地元の専門医にも数軒受診され手術を勧められていました。

 

長い間切れては治りを繰り返しています。

 

便通は1日2〜3回あります。

 

朝起きるとすぐに便が出て、朝食後にもちょっと出て、そしてさらに昼食後にもちょっと出ます。

 

典型的な出残り便秘の症状です。

 

残った便がチョロチョロと後から出てるだけという状態ですね。

 

残った便は傷を汚染し、炎症を起こした傷の中と外には肛門ポリープと見張りイボが形成されます。

 

追い打ちをかけたのが酸化マグネシウム

 

これは「便を出す薬」ではなく「やわらかい便を作る薬」です。

 

ねちょっとしたキレの悪い便になるため、かえって切れ痔の傷に入り込みやすく切れ痔を悪化させる原因になることも多いです。

 

そしてやわらかい便ばかり出していると肛門が狭くなってしまう。

 

この患者さんも肛門が狭くなってしまっていました汗

 

だから切れ痔が治らなかったんですけどねあせる

 

肛門狭窄を伴う裂肛は狭窄を解除しなければ治らないことが多く、手術適応になることがしばしば。

 

この患者さんも専門医に手術と言われていました。

 

でも、手術をして肛門を拡げなくてもブジーで拡がることが多いので、コロナ禍のため手術治療&通院ができないという患者さんにブジー治療を導入しました。

 

これが驚くほど治療成績が良好で、半年くらいで随分肛門が拡がって切れ痔が完治する症例が続出。

 

ただ治療には痛みを伴うため、これに耐えられない場合は手術をオススメしています。

 

結局、手術を選択された患者さんはコロナが始まってからゼロ。

 

ある程度肛門が広がるまでは月に1回通院してもらい、拡がってくると通院の間隔を2か月、3か月、4か月・・・とあけていきます。

 

そして拡がったら完治終了。

 

あとは年に1回のオシリ健診でOKOK

 

最初の半年くらいは月に1回の通院になるケースが多いです。

 

そのあとは2か月に1回、3ヶ月に1回、4ヶ月に1回とどんどん間隔があいていき、年に2回通院されている患者さんも多いです。

 

 

この患者さんは手術を避けたいというご希望でしたので、ブジー治療を頑張ってもらうことになりました。

 

 

初診から2週間後・・・。

 

なんと、肛門が広がってあんなに治らなかった古い切れ痔が全て治っていましたびっくり

 

患者さんによると、診察の翌日からの便が、今まで見たことがないような太い便が出たとうんち

 

傷も治ったと思う。

全然痛くないと。

 

肛門も拡がっていて、たった2週間でこんなに変化があることに私も感動。

 

ブジーもちょっと痛いくらいで全然平気。

 

 

次の診察は1か月後としました。

 

すごくいい。

拡がっている気がすると。

 

1回も出血してないし痛くもない。

自分としては拡がって全然いいかなと。

 

診察するとちょっとつっぱるくらいで肛門が拡がってきています。

 

傷はもうありません。

 

あんなに何年も治らなくて慢性化してたのに。

 

 

というわけで次の診察は2か月あけてみることに。

 

まだ治療途中の患者さんです。

 

次回は8月に受診予定。

 

そこで何も問題なければ今度は3か月あけてみる。

 

そうしてどんどん通院の間隔があいていって、最終的に年に1回のオシリ健診になります。

 

 

ゴールは見えています。

 

一緒に頑張りましょうね筋肉

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

右側がラブですあしあと

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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

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