溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
数年分のアンケートを溜めていたのですが、やっと追いついて、今年に入ってから受診された患者さんのアンケートになります。
今日ご紹介する患者さんは40代女性。
肛門科や皮膚科に通院しても治らない肛門の痒みに困り、遠方から受診されました。
この患者さんは1年以上、おしりのかゆみが続いていて、地元の肛門科や、脳神経外科、皮膚科で診てもらって治療も受けられていたのですが、かゆみはおさまらず、犬の散歩の時も肛門のかゆみに悩まされていました。
診察すると・・・
なんと、肛門周囲の皮膚にベットリと便が付いていました
いつもキレイに拭き取れないのでウォシュレットで肛門を洗浄して、紙で3〜5回拭いておられました。
私の本
を読んでから洗うのをやめたそうです。
それでもキレイに拭き取れない。
肛門はかゆい。
直腸診をすると軟便が大量にあります。
今日は既に排便してきたのに・・・です。
典型的な出残り便秘です。
坐薬を入れて残った便を出してきてもらいました。
いつもと違って拭き取りやすかったそうです。
もう一度診察
今度は肛門周囲に便は付いてません。
キレイに拭き取れています
便も出しきれて空っぽになっていました。
かゆみの原因は便なので、便をちゃんと出さずして何を塗っても治らない。
治療の第一歩は正しい排泄から。
幸い、掻きむしってないので皮疹はひどくありません。
ステロイドは使わずにSザルベでやってみることにしました。
そして18日後。
かゆみはなくなっていました。
坐薬を入れるようになってから便の回数が1日に1回に落ち着いたそうです。
今まで何度か排便があったのは、残った便があとからチョロチョロ出ていただけ。
出残り便秘の典型的な症状です。
そして何が嬉しいって、犬の散歩が楽しめるようになったことだと
毎日肛門のかゆみで犬の散歩中も悩まされていましたからね。
ということで、この患者さんも2回目の通院で完治終了となりました。
便秘は治ってませんので座薬は続けて下さいね
来年、年に1回のオシリ健診でお会いできるのを楽しみにしてますね
たかがかゆみ。
されどかゆみ。
肛門そう痒症についてのまとめ記事は診療所のホームページにある「痔と便秘のコラム」にも書きました↓
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