溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
溜めていた数年分のアンケートを掲載し終わり、やっと今年に入ってから受診された患者さんのアンケートになります。
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
痛み・でっぱり・べたつきを主訴に遠方から受診されました。
この患者さんは看護師さん。
看護師としてバリバリ働いておられました。
地元の病院を受診し、切れ痔(裂肛)と診断され注入軟膏や内服薬で治療をされています。
通院しても治ったり切れたり野繰り返し。
何度も便意がある
スッキリしない、
食べたら行きたくなる
オナラがくさい
先生に症状を相談しても、30秒診察で何も話を聴いてもらえず、私のブログを読んで受診されました。
診察すると便があります
今日は2回も排便してきたのに・・・です。
こうして便が残っているから何度も便意がくる、スッキリしない(残便感)、食べたら行きたくなる、オナラがくさい。
すべて出残り便の症状です。
坐薬を入れて出して来てもらいました。
もう一度診察
ちゃんと肛門は空っぽになっていました。
幸い切れ痔(裂肛)は治っていて肛門も狭くなっていませんでした。
ただただ便をちゃんと出せばいいだけ。
治療はシンプル。
毎日坐薬を入れてSザルベを塗るだけ。
そして2週間後。
だいぶ坐薬に慣れておられました。
はじめの1週間は坐薬を奥まで挿入するコツがつかめず、10分我慢できず不発に終わったり、お腹がグルグルしたり、坐薬を入れて残便が出ても中直後や夕方にもう一度排便があったり・・・としんどかったです。
最初の1週間はアンケートにあるように慣れなくて大変だったようですが、よく頑張られました。
でも先生を信じ、治ると信じ、まず続けていこうとあきらめず、続けようと毎日思って頑張りました。
ここでくじけずに2週間、まずは騙されたと思ってやってみることが大切。
2週目に入って10日目頃から朝排便後の坐薬でスッキリ出ているような感覚が、少し出てきました。
坐薬を奥まで入れるコツもなんだかわかってきたような・・・。
この変化だけで励みになり、嬉しかったです。
2週目に入ると上手に入れられるようになり、坐薬を入れたあとの反応にも慣れてきます。
だから次の診察を2週間後にしています。
ヨーグルトを食べずとも、サプリを色々飲まなくても、ふっくらやわらかい便が出ると「問題は出口にあり」ということが実感できました。
便通を良くしようと色々なサプリを飲んだり、便通に良いと言われているモノを食べたりしている人が多いですが、そのせいでかえって軟便になって、スッキリ出にくい残りやすい便を作っているという皮肉な結果になっていることも・・・。
サプリも下剤も「これから作られる便」に効きます。
既に出来上がって出口まで下りてきている便や、ましてや出し残した便には効きません。
問題は出口で起こっているのです。
「痔になる前に受診してほしい」という先生のお言葉、本当にそうだと思います。
先生の治療方針がはやく全国、世界に広がってほしいです。
そうなればいいなと思って頑張って情報発信をしています。
私の影響力が足りないため、まだまだ認知されていませんが、コツコツと地道に出口の便秘について伝えて行きたいと思います。
この患者さんは2回目の通院で完治終了となりました。
来年、年に1回のオシリ健診に来られるでしょうか。
排便管理は患者さんが生活の中で自分で行うことなので、代わりに治療をしてあげることができません。
だけど自分で自分の排便を管理できるようになったらとても便利です。
ちゃんと便を出してさえいれば痔は悪化しないので、医者いらずとなります。
もちろん上手くいかない日もあるでしょう。
何度も何度も坐薬を入れることもあるかもしれません。
それで落ち込んだりしたときは一人で悩まず、受診が無理ならお電話でも構いません。
遠慮なく相談して下さいね。
私が直接電話に出られませんが、優しいコールセンターのスタッフが話を丁寧に聴いてくれ、私に報告してくれます。
皆さんからの質問や相談は必ず目を通して回答しますので、返事が翌日や翌々日になりますが、困ったらお電話ください
また来年、お会いできるのを楽しみにしてますね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブも一緒にお待ちしてます
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