溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
やっと追いついてきて今年に入ってから受診された患者さんのアンケートになります。
今日ご紹介する患者さんは40代女性。
時々切れたり腫れたりするので心配になり遠方から受診されました。
この患者さんは2年前にメールで相談を頂いてブログ上で私が回答したという経緯がある人でした。
7年前に地元の病院で血栓性外痔核で手術を受けておられます。
血栓性外痔核は手術しなくても治りますので、知らない方はコチラの記事を是非お読み下さい↓
血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆
この患者さんは夏の間は調子がいいけれど、毎年冬になる調子が悪くなり、腫れたり切れたりを繰り返しておられました。
便通は2日に1回。
乙字湯という漢方薬を1日3包、昨年11月から服用されています。
この漢方薬、痔の患者さんによく処方されるのですが、ダイオウ入りです。
腸を黒くするので常用はオススメしません。
詳しい解説はコチラに書きましたので是非お読み下さい↓
服用を中止し腸を黒くしない下剤に切り替えてもらいました。
診察すると便があります。
しかもコロコロ便です

今日は坐薬を入れて便を出してきたのに・・・です。
この患者さんは私のブログを読んで、坐剤を自己使用されていました。
トイレに行って出して来てもらい再度診察

なんと、まだ便が大量に溜まっています

次は浣腸をしました。
再度トイレへ。
今度はスッキリ出たと。
もう一度診察

便は出し切れていました。
これでスッキリ

ウォシュレットを使っておられたので肛門周囲の皮膚が洗い過ぎて炎症を起こし、皮膚が硬くなってつっぱるようになっていました。
切れ痔(裂肛)は治っていましたが小さな内痔核が3つあるだけで、手術が必要な痔は何もありません。
排便の管理によって痔核も小さくなくなることが多いです。
坐薬を使っておられたのですが、しっかり奥まで挿入できていなかったため十分な効果が発揮されていない状態だったので、挿入方法を指導し、Sザルベを処方し次回の診察は2週間後としました。
そして2週間後・・・。
皮膚はキレイになって痔核も小さくなっています

痛みも出血も腫れも何も症状はありません。
ということで、2回目の通院で治療終了となりました。
排便後に坐薬を入れて便が出るということはスッキリ排泄できていない証拠。
本来、肛門は便の通り道。
便が出ていった後はカラッポです。
そこに便はありません。
だからちゃんと排便できている場合は坐薬を入れても何も出てこない。
坐薬を入れて便が出る人は出口の便秘。
ちゃんと自力で全部出せるようになるまで頑張って続けて下さいね

いつになれば自分で出し切れるようになるのかは患者さんによって違いますが、何年か使っていると、だんだん出せるようになってきて、今は1ヶ月に2〜3回しか使っていないという人も多いです。
気長に焦らず続けましょう。
それに坐薬は下剤ではありません。
薬の成分は何も入っていません。
炭酸ガスを固めただけの発泡剤なのでクセになることはありません。
クセになっているのは便を出し残すこと、便を溜めること。
その「残しグセ」「溜めグセ」が直れば必要なくなります。
坐薬が必要なオシリにしてしまったのですから、その悪いクセが直るまで続けて下さいね

以前はよく排便と関係ない時にお尻がチクチクすることがありましたがなくなりました。
オシリがムズムズ、モゾモゾ、チクチク、ヒリヒリするのも、便が残っている証拠。
ちゃんと出すようにすれば、このような症状は消失することが多いです。
また来年、1年に1回のオシリ検診でお会いできることを楽しみにしてます

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いつまでも若々しいラブでいてね

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