溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
今日ご紹介する患者さんは40代女性。
20代と40代(最近)に痔の手術を受けたけれど、たまに切れて出血したり、でっぱりが気になるため関東地方からわざわざ受診されました。
この患者さんは地元の肛門専門病院で20代に内外痔核の手術、半年前に外痔核・裂肛・肛門ポリープの手術を受けられていました。
診察すると患者さんが気にしておられたでっぱりは痔核(いぼ痔)ではなく術後皮垂でした。
そして肛門も狭くなく何の問題もありません。
専門の施設で手術を受けられている患者さんは安心して診察できます。
受診される前にブログと本を読み込んで、市販の坐剤を購入して使っておられたのですが、正しく挿入できていませんでした。
何を使うか
ということも大切ですが
どのように使うか
いつ使うか
ということが大切。
使い方を間違えると逆効果になったり、効果が得られないこともあるからです。
またこの患者さんに限らずですが、ほとんどの患者さんが坐薬の挿入に慣れるのに1週間くらいかかっています。
最初はうまく入れられない
また坐薬を使ったあとのお腹の刺激感も気になったり
腸液問題もありますしねぇ・・・
だけど2週目に入るとうまく入れられるようになり、お腹も落ち着いてきます。
だから次の診察を2週間後にしてるんです。
坐薬に慣れて習慣化するのに最低2週間はかかるから。
また裂肛が治るのにもだいたい2週間くらいなので、2週間後の受診としておけば2回目の通院で完治終了にできる。
坐剤を使ってスッキリ排便出来た時はお尻が軽いです。
お尻が軽いと心も軽いです。
スッキリ感が分かるようになると、「お尻が軽い」と多くの患者さんが言われます。
便が肛門に溜まっていると肛門はうっ血しますからね。
そしてお尻が軽くなると心も軽くなることも
うつ病やパニック障害の患者さんが元気になって薬が要らなくなることも多く経験してきました。
この患者さんは手術を2回もして痔を治したのに、また切れ痔を繰り返すことで不安になっておられました。
手術で治せるのは今出来ている痔だけです。
手術をしたからって二度と死ぬまで一生痔にならない肛門を作ることはできません。
切れない肛門も作れません。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
そう考えて私は手術が必要な患者さんにも、まずは便通を直してみるようオススメしています。
それで痔が良くなってしまって手術が必要なくなる患者さんも多く、たとえ手術になったとしても術後の排便の管理がキッチリできるので術後経過も良く、痛みも少ないです。
だから治療の第一歩は正しい排泄から。
肛門に便を溜めてて完治なし。
そもそも肛門は便の通り道。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
便が通過した後はカラッポなんです。
通路なので便が落ちていてはいけない場所。
そこに便を落としてきたら肛門にトラブルが起こった。
この患者さんのように何度も痔の手術を受けておられる方も大勢来られています。
皆さん、便通を直さずに痔だけ治療している。
だから一旦痔は無くなっても、また数年したら痔になる。
何度も痔になるということは何か原因があるはず。
その原因を突き止めて、そこを根本的に改めなければ痔という結果だけ手術で取り除いても、また痔になってしまう。
おひとりおひとり排便の状態も違いますし、便通も違います。
また便通が変わることもあるでしょう。
だからその人に合った、その時に必要な対処法をお伝えしています。
この患者さんは結局2回目の通院で完治終了となりました。
来年、オシリ検診でお会いできるでしょうか。
それまでの間、何か困ったことがあったり、便通が変わったりした時にはお電話で相談して下さいね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬のようちえんでトレーニング
来年お会いできることを
楽しみにしてます
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