溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
通院しているのに治らない切れ痔に悩み、遠方から受診されました。
ウォシュレット浣腸とはウォシュレットの水圧で刺激して排便を促す行為です。
温水を当てながら排便している人が多いですね。
これはウォシュレット切れ痔を作り、肛門が狭くなる原因となりますので、危険な行為。
絶対にやめてくださいね
この患者さん、実は6年前に地元のクリニック(専門外)で裂肛の手術を受けられたのですが、「どこをどう手術されたのか分からないくらい改善なし」だったそうです。
切れ痔(裂肛)は治らず、ずーっとマグミット(4〜5錠)とボラザG軟膏でしのいできました。
治らないから通院は続きます。
オシリも洗い続けます。
これじゃあ治りません
診察すると大量のコロコロ便とその奥に粘土状の便がたんまり溜まっています。
なんと、3回も排便してきたのに・・・です
肛門鏡で大きな裂肛が2ヶ所、普通の裂肛が1ヶ所あり、洗い過ぎで皮膚がつっぱり開きにくい肛門になっています。
そしてマグミット5錠は多すぎ
これじゃあびちびちドロドロの便になってしまう。
出始めが硬いから量を増やしたそうですが、マグミットは出口の便には効きません。
これから作られる便をやわらかくすることは出来ますが、出し残した出残り便には効かない。
だって便の製造は終わってるから。
ずっと飲んできたので止めるのが怖いと言われたので、軟便にならないよう調節して減らしてもらうことにしました。
形のあるしっかりとした便
歯みがき粉よりもちょっと硬め
便器の水が濁らない便
にすることを目標にします。
肛門の中が便まみれだと傷は治りませんから、坐薬を入れて便を出し切ってもらうことが必須。
便を出し切って肛門の中をカラッポにすれば、注入軟膏を使わなくても傷は治ります。
診療所特製手作り軟膏Sザルベを肛門の中にマッサージするようにして塗ってもらうことにしました。
そして2週間後・・・。
手術までして、何年も通院して治らなかった切れ痔が完璧に治ってました
切れ痔(裂肛)は治りましたが出残り便秘は治っていません。
だから坐薬は出口の便秘が治るまで継続です。
この患者さんは今でも年に1回のオシリ健診に来られていますが、排便管理がバッチリできているのでオシリはキレイです
あんなに何年も通院していたのが終わる。
痔って治るんですよ。
そして痔が治ったら通院は終わる。
肛門科ってずっと通う所じゃなくて、痔が治ったら卒業できるんですよ。
だから早く痔を治して通院を終わらせようよと言いたい。
何年もずーっと2週間に1回の通院をしている人が本当に多すぎる。
何のために通っているのかよーく考えよう。
痔を治すためですよね
なんで治ってないの
なんで通院終わらないの
治すために通ってるんじゃないの
そこをちゃんと考えて通院を終わらせて下さい。
便通を治さずに薬だけ使ってても治りません。
手術して痔を治しても、その便通続けたらまた痔になりますよ
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
ちゃんと便通を治して下さいね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
また来年、オシリ健診で
お会いできるのを
楽しみにしてます
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
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