術後のケアで大切なこと | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

群馬県から日帰り手術を受けられた患者さんの手術記録。

 

今日は術後14日目に手渡された記録に書いてあった最後のまとめの部分。

 

これから手術を受けられる患者さんには非常に参考になりますね。

 

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◎術後のケアで大切なこと

 

①絶対、毎日すっきり排便すること

 

これだけは絶対に大切です。

 

坐薬か浣腸で!!

 

 

②痛みは少ないと言っても、痛みはあります。

 

2週間は無理は禁物。

 

それ以降は病気・病人にしないこと!!

 

動きたくなってきます。

 

仕事がお休みできるならばお、お休みしてあげた方が安心です。

 

痛み止めも定時に飲むことで、心も体も安心します。

 

 

③ほっとできる環境をつくること

 

特に術後2週間は自分がほっとできるように心がけました。

 

体の楽を優先することです。

 

時間に追われないことが私にとってはいちばん大事だったので、仕事は休みました。

 

人それぞれあると思いますので、自分の体や心と向き合うチャンスだと思いました。

 

 

④何度もみのり先生のブログや手術体験記を読むこと。

 

自分の肛門の治療レベルによって、目に入ってきて納得できる部分が違います。

 

そのときそのときで、必要な情報が違うし、タイミングがあります。

 

恐れが消えていく大切なツールでした。

 

 

⑤薬が体質に合わないこともある。→何か異常があればすぐに℡してみること(緊急じゃない方に)

 

術後、2,3日後、朝、顔がぱんぱんにむくんで目も細くなって自分が誰か分からない状態に。

 

(大泉洋さんがエビ食べて「誰?」ってなったときくらい別人になっていました。→わかる人にしかわからないか)

 

漢方薬に含まれる「甘草(かんぞう)」が原因でした。

 

疲れ?とか腎臓?とか不安になりましたが、みのり先生に伺ってなるほどと。

 

自分の体質を知ることができました。

 

 

⑥不安になってもいいし、落ち込んでもいい・・・でも、坐薬は必ず入れよう。

 

横になって、ネガティブキャンペーンして、おちついたら坐薬入れたり、セパ軟膏ぬったり。

 

おちついてからケアした方がうまくできます。

 

これやらないとダメかもって怖れでケアしようとしてもうまく坐薬が入らないんです。

 

何回かとびだしてきちゃって・・・。

 

大好きな動画みて、ほっとしてから入れたら、するっと入りました。

 

 

⑦痛みは人によってそれぞれ。痛かったら、痛み止めをつかってよし。

 

私は10日後に痔核がなかよく落ちてゆきました。

 

今まで肛門を守ってくれてありがとう、さようなら。

 

その後が私にとってはいちばん痛かったのです。

 

私にとっては、辛い痛みというか。

 

くくられている痛みより、私はこちらの痛みの方が苦手なんだなぁと分かりました。

 

 

⑧痔核が朽ちて落ちるまでは・・・

 

においがすごく気になりました。

 

特に外出したときに、漏れてないだろうかと心配でした。

 

自分自身では、特に嫌ということはないのですが、周囲の人にと思うと悪いなぁと思うレベルです。

 

それもあって、家の中に入られる方が安心できます。

 

通院のため、大阪に行く1週目の検診の道中はひやひやでした。

 

ホテルでは、ナイロン袋を2重にして、ナプキン、脱脂綿を捨てて、においもれを防ぎました。

 

ぶら下がってきた痔核は、何?って思いますが、決して引っ張らず、脱脂綿とセパ軟こうで手当てしました。

 

排便後は洗面器にお湯をはって洗うというより、つけて汚れを落としました。

 

ぶら下がり状態は1日くらいでおわりました。

 

痔核が落ちるまでのケアは洗面所などすぐに手洗いができる場がよいかと思います。

 

床もたたみやカーペットではなく、ふきとりが可能な所で行うとよいと思います。

 

落ちたら、ほぼにおいもなくなりました。

 

私は10日目におちました。

 

その後、何日か2回目の通院までの間があったのでケアを変えた方がいいのか?と℡したところ、そのままでよいとのことでしたので、セパ軟こうは少しうすめにぬって、他は変わらないケアを続けています。

 

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めっちゃ具体的に書いて下さっているので、これはまさしく日帰り手術の教科書!

 

これから受けられる患者さんにコピーして渡そうと思っています。

 

とてもキレイで丁寧な読みやすい字と文章キラキラ

 

さすが教師ですね。

 

 

術後に坐薬を入れにくいのは、くくられている痔核が邪魔になるというのもありますが、多くの場合、肛門に力が入っているからです。

 

術後は恐る恐る便出しもしておられますからねあせる

 

痛い、怖い・・・と思うと無意識に体やオシリに力が入ってしまいます。

 

だからほっとする環境が良かったのでしょう。

 

リラックスして脱力した状態で入れると、いつも通り入ってくれますよおねがい

 

坐薬を入れるのが無理な場合は、くくられている痔核が脱落するまで浣腸に変更することもあります。

 

浣腸の方が入れやすいと言われる患者さんもおられるので、困ったら相談して下さいね。

 

使い方も具体的に教えますのでグッ

 

この頃の様子を患者さんがブログで書いておられました↓

 

 

 

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