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メディカルトリビューンが2022年04月06日 に配信したニュースを要約してお届けします。
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ワクチン後心筋炎、見逃し例が多数存在か
心電図、心エコーだけでは不十分
mRNAワクチン接種の副反応として報告されている心筋炎(ワクチン後心筋炎)。
心電図および心エコー検査で異常所見が認められなくても、心筋炎が隠れている可能性があるというのです。
東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の粟屋徹医師が第41回日本画像医学会で、現在の検査体制ではワクチン後心筋炎の見逃し症例が多く存在している可能性について言及。心電図および心エコー検査だけでなく、トロポニン検査や心臓MRIなどマルチモダリティによる診断の必要性を訴えた。
心エコーで異常所見を検出するのはわずか17%
粟屋医師は「実際には心電図や心エコーで異常所見が見られず、診断に苦慮する症例が多い」と臨床現場での印象を語った。
ワクチン後心筋炎の検査データに関する報告では、トロポニン値の上昇は98%とほとんどの症例で認められたものの、心電図の異常所見は72%、心エコーの異常所見(壁運動異常)に至っては17%にしか認められなかった。
同氏は「心電図または心エコーの所見が正常であっても、ワクチン後心筋炎の疑いを否定できるわけではない。一般の診療所では心電図および心エコー検査を行うことはあっても、トロポニン検査や心臓MRIまでの精査を行うことは少なく、ワクチン後心筋炎の見逃し症例が数多く存在する可能性がある」と指摘。「心電図および心エコー検査だけでなく、マルチモダリティによる診断でワクチン後心筋炎の見逃しを防ぐ必要がある」と訴えた。
ワクチン後心筋炎はなぜ起こる?
ワクチン後心筋炎が起こる原因について、粟屋氏は
①交差反応による自己抗体の産生、
②好酸球やアレルギー、
③スパイク蛋白、
④炎症性サイトカイン放出、
⑤細胞性免疫低下
―の可能性を挙げた。
⑤については、ワクチン後帯状疱疹では、細胞性免疫低下に伴う水痘帯状疱疹ウイルスなど他のウイルスの再活性化が関連しているとの報告があり、二次的な心筋炎が生じている可能性が示唆されている。
症状改善後も3~6カ月は過度な運動を避ける
ワクチン後心筋炎の治療について、粟屋氏は通常の心筋炎治療に準ずるとし、
①非ステロイド抗炎症薬(NSAID)、
②コルヒチン、
③ステロイド(不整脈症例や低心機能例では不整脈消失まで継続考慮)、
④免疫グロブリン、ACE阻害薬、β遮断薬
―などの使用を挙げた。
また「重症例においては、先述したワクチン後心筋炎のいずれの原因であってもステロイドが有用」とし、「一般的な心筋炎では症状改善後も3~6カ月は過度な運動を避けるべきである」と注意を促した。
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昨年ワクチン接種後に亡くなった中日ドラゴンズの木下雄介投手もワクチン接種後の心筋炎でしたね。
接種後、運動を控えるなど安静にしていたら状況は違ったのでしょうか・・・。
うちのスタッフの知り合いなだけに憤りを感じました。
見逃されている人がいるかもしれないと思うと心配ですね
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