一生この痛みと付き合って行くのか・・・?と考えて暗い気持ちになっていた | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。

 

2年前に来られた患者さんのアンケートになりますがご紹介したいと思います。

 

掲載するのが遅くなってスミマセンあせる

 

なんせアンケートが渋滞しておるもので・・・滝汗

 

今日ご紹介する患者さんは20代女性。

 

あちこちの肛門科に行っても治らない切れ痔に悩み受診されました。

 

 

この患者さんは何年も切れ痔を繰り返していたから肛門が少し狭くなってしまっていましたあせる

 

肛門が狭くなると切れ痔(裂肛)が治りにくい、あるいは治らないので、ただ単に便通を治して注入軟膏を使うだけでは完治しません。

 

傷も深く、大きく、硬くなって潰瘍化してしまうと、2週間では完治せず、2〜3ヶ月かかることが多いです。

 

だから切れ痔(裂肛)は悪化する前に受診して欲しい痔疾患。

 

ちょっと切れたくらいだと2週間以内に治るので。

 

 

でも、ちょっと切れたくらいじゃ肛門科に行かないですよねあせる

 

怖いし、恥ずかしいし、よほど切羽詰まらないと受診の決心は付かない。

 

多くの人が市販薬で何となくごまかしてしまう。

 

 

ごまかされているうちに切れ痔(裂肛)はどんどん悪化する。

 

そしてごまかしきれなくなって初めて受診を考えるという流れがほとんど。

 

 

この患者さんもそうでした。

 

2年間、色々な医療機関を受診して投薬治療を受けておられましたが、切れ痔(裂肛)は治らずどんどん悪化汗

 

私の外来に来られた時には肛門も硬く狭くなって切れ痔(裂肛)も慢性化していました。

 

こうなると2週間で治らないあせる

2回目の通院で完治終了とならないあせる

 

 

肛門を拡げないと傷は決して治らないから時間もかかる、治療に苦痛も伴う。

 

だけど頑張ってそれを乗り越えた先には治癒が待っています。

 

それを信じて頑張れるかどうかは患者さん次第。

 

 

こんな痛いこと、つらい治療は無理!

 

という方には手術をオススメします。

 

 

今までかかってこられた医療機関で受けられてもいいし、当院での手術を考えてもらってもどちらでもいい。

 

だけど、その便通を治さずに手術しても、また痔になりますよ真顔

 

 

薬も手術も所詮、対症療法。

 

悪くなった部分をどうにかするだけ。

 

なぜ悪くなったのか?という根本的なところを改めないと、また痔は繰り返す。何度でも。

 

 

治療しているのに治らない切れ痔繰り返す切れ痔の背景には必ずと言っていいほど、出残り便秘があります。

 

出残り便秘についてはコチラをお読み下さい↓

 

出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜

 
この患者さんももれなく出残り便秘・鈍感便秘でした。
 
初診時、直腸・肛門にカチカチ・コロコロの便がパンパンに詰まっていました汗
 
まさしく糞詰まりの状態ガーン
 
 
なのに便意全くなし。
 
かなり肛門の感覚が鈍っている。
 
坐薬で便を出し切ってもらって空っぽになりましたが、こんな便通だから、こんなに便を肛門に溜めているから痔になったのだと言うことを実感して頂く。
 
そうすれば納得して治療ができる。
 
出した便をトイレで見て納得される方が多いです。
 
 
当院での治療はシンプル。
薬は一切使わない。
 
便を出すための炭酸ガスの坐薬と診療所の手作り軟膏Sザルベだけ。

 

 

 

そして狭くなった肛門を拡げるために肛門マッサージをやってもらう。

 

それだけで薬を使わなくても治るのです。

 

この患者さんは2週間後に来られた時はまだ切れ痔(裂肛)が治りきってなかったのですが、その1か月後には完治終了となりました。

 

3回目の通院で終了ですね。

 

今は年に1回のオシリ健診に来られています。

 

 

切れ痔(裂肛)は治っても便秘は治ってないので、便秘治療は続けなければなりません。

 

でないとまた切れ痔(裂肛)になってしまう。

 

 

排便管理は患者さんが生活の中でずっと続ける必要があるんですよ。

 

 

その管理がうまくできているか、オシリが悪くなってないか、確認のために、治ったあとも年に1回のオシリ健診に来られている患者さんが多いです。

 

皆さん、完璧にできているのでオシリは健康な人がほとんど。

 

 

治ったあとが大切ですよウインク

 

排便管理はずっと続けて下さいね。

 

 

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