患者さんのリクエストで1日1記事は主に新型コロナウイルスに関する医療ニュースをお届けしています。
今日は森田洋之先生のブログをシェア。
心打たれる内容と文章ですので、是非お読み下さい。
私の心に残った箇所。
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皆さんがこのことをご存知なのかご存知ないのか、僕には分からない。しかし「人間の死亡率は100%」だ。僕の医者としての経験上それは多分間違いない。人間は必ず死ぬ。
新型コロナ肺炎だけでなく、インフルエンザでも、普通の肺炎でも、ガンでも心筋梗塞でも…原因は無数にある。人は死ぬのだ。
ちなみに、冬季の流行シーズン中は毎日100人くらい、年間で1万人くらいの日本人がインフルエンザ、もしくはそれに起因するざまざまな病態(インフルエンザ超過死亡という)で死んでいる。
交通事故で3千人〜5千人、インフルエンザで1万人、自殺で2〜3万人の日本人が毎年毎年死んでいるのである。ちなみにこれだけ大騒ぎしている新型コロナ肺炎は、この世に登場してから通算でまだ100人しか日本人を殺していない(2020年4月半ば現在)。もちろんまだ増える可能性はあるが、自殺のレベルにまで到達するかは疑問である。そういう意味では致死率が80〜90%にのぼるエボラ出血熱やコレラなどとは基本的に全く違う感染症と言っていい。当初から言われているとおりコロナ感染者の8割は軽症もしくは無症状。残りの2割は入院が必要なくらい重症、そのうちのわずかな人が死亡に至る。致死率はインフルエンザの10倍とも言われるが、死亡者の大半は高齢者や基礎疾患のある方である。
こんな言い方をすると必ずこう反論される。
「高齢者は死ねというのか!?」
それは間違いである。僕が言いたいのは
「高齢者は死ぬ。」
だ。
いや、さっきから言っている通り正確には、
「人は死ぬ。」
と言ったほうがいい。
あなたはインフルエンザで亡くなられる人が毎日100人もいる事実をこれまで少しでも深く考えたことがあっただろうか?
僕に言わせれば、これまで高齢者医療にも終末期医療にも自殺問題にも殆ど見向きもしなかったあなた方、いまコロナで自分や家族の命が脅かされそうになって初めて大騒ぎしているあなた方のほうがよっぽど冷酷に映る。
高齢者医療の現場である病院・施設は「ゼロリスク神話」による管理・支配によって高齢者の収容所になりつつある。
多くの高齢者の願いは、「自宅で好きなものを食べて、自分らしく生活をしたい」という至極単純なものだ。それなのに、世間や医療のゼロリスク神話はいともたやすく高齢者の生活を奪ってしまう。リスクを恐れるあまり、多くの高齢者は今「かごの鳥」になっているのだ。(ちなみに僕は彼らを一人でも多く救いだすべく活動している)
もちろん、清らかな医療者は「医療による恐怖で世界を支配する」なんてかけらも思っていない。しかし、コロナパニックは「医療的な恐怖で世界を動かせる」ことをにわかに証明してしまったのだ。
これまで何百年もかけて人類が一つずつ獲得してきた様々な社会的な権利。それらを一時的にとはいえ一気にむしり取るという前代未聞の体験を、いま僕たちは「コロナ」を理由に経験している。医療は、これまで誰も持ち得なかった「国民の人権さえも制限できる巨大な力」を持ってしまったのだ。「命を守る」の殺し文句がこれほど効果を持つとは。。。
それなのに今、コロナによる恐怖と医療従事者による「ゼロリスク」の先導は世界中の経済を止め、生活を破壊し、人々は自らカゴの中に入ろうとしている。そして巨大な権力は近い未来、医療が持つ壮大な力を巧みに利用するだろう(もしかしたら今がその時かもしれない)。得るものに比べて失うものが大きすぎはしないだろうか。バランスが圧倒的に悪過ぎはしないだろうか。
その時になって我々は、「あ〜、あのコロナパニックが始まりだったんだ」と気づくのかもしれない。
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コロナパンデミックが始まってすぐの2020年4月に書かれた記事だったんですね。
ちょっと感動してしまいました。
先生の分析通りに日本が、世界が進んでいるようで怖いです。
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