オミクロン株、「風邪とは決して言えない」- 沖縄県立北部病院・永田恵蔵氏に聞く | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

患者さんのリクエストで1日1記事は主に新型コロナウイルスに関する医療ニュースをお届けしています。

 

今日も医師サイトに掲載されていた医療ニュースをシェア。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

オミクロン株、「風邪とは決して言えない」- 沖縄県立北部病院・永田恵蔵氏に聞く◆Vol.2

 

「医療従事者への負荷は今がピークではない」

 

インタビュー 2022年1月16日 (日)配信千葉雄登(m3.com編集部)
 

――オミクロン株の感染者は軽症な方も多いということから、「風邪」と表現する人もいます。こうした指摘は、現場で治療に当たる医師の目にどのように映りますか?

 風邪とは決して言えないと思います。若い方でもかなりぐったりとして、食事が摂れなくなってしまうこともあります。高齢者はかなり状態が悪くなることも少なくありません。

 珍しい事例かもしれませんが、基礎疾患のないワクチン2回接種済みの若い方がオミクロン株に感染し、肺炎を引き起こした事例も当院で確認しています。ですから、現場の医師としてはこれが風邪だとは言えない。そのような実感は持てないと思います。

 もちろんワクチン接種によって重症化リスクをある程度は下げられているとは思います。しかし、リスクを下げることができているとはいえ、ある一定の確率で重症化する場合がある。重症化した場合に、酸素吸入を必要とするほど肺炎が広がる風邪は存在しません。

――まだしばらくは感染拡大が続くことが予想されます。

 既に医療現場で働く我々の精神的なストレスや体力的な負担はピークを迎えつつありますが…この状況が続けば続くほど、精神的なストレスも体力的な負担も大きくなっていきます。第5波の後にも問題となりましたが、退職する医療従事者も出てくるかもしれません。

 感染者が増えると、重症化リスクを抱えた人が見落とされてしまう可能性もあります。そのため、現場の緊張感も今後さらに増していく。さらに高齢者施設で感染が広がると、もはや病院だけで問題を解決することはできません。仮に施設の職員も感染をしていたら、治療した後にどこへ帰るのか。場合によっては、なかなか退院ができない可能性もあります。

 確実に言えることは、医療従事者への負荷は今がピークではないということです。今後さらに負荷は大きくなっていくと思います。

――現場の目線で見たときに、必要となる対応や対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

 モルヌピラビルなど使える薬があったとしても、感染者が増えることで足りなくなるのではないかと危惧しています。まずは感染者を増やさないための対策、緊急事態宣言など神流を減らす取り組みが必要ではないでしょうか。

 検査も逼迫し、受けたくても受けることができない人が増えているとの報道もあります。ですが、ここで重要なのは特に重症化リスクの高い人々の間での感染をしっかりとキャッチするということです。医療資源が限られている中では、どこでどのように検査をするのかという戦略も重要になってくると考えています。

  そして、人手も必要です。高齢者の入院が増えれば、食事の介助など生活面の支援もより必要となります。そのような仕事をサポートする人材が少しでも増えてくれると現場としては助かります。医療スタッフについても、例えば健康観察の電話をしたり、新規陽性者となった人への聞き取りをしたり、といった作業は直接患者の診療にあたらなくても、できます。当院では様々な診療科の医師に手伝っていただいています。こうした対応が少しでも充実すれば、早い段階で重症化リスクのある方々を見つけ、適切な治療へつなげることが可能となります。

高齢者施設など、地域の急性期病院がサポートを

――今後、全国のあらゆる地域で沖縄同様にオミクロン株が拡大していくことが予想されます。今からでも進めるべき準備や注意すべきポイントなどはありますか?

 都道府県によって医療提供体制を取り巻く状況は違うと思いますが、沖縄では冬の一般患者が多い時期に急速な感染拡大が起きてしまいました。そのため、ほかの入院患者も多い中で人員を絞り、コロナの対応に当たる必要がありました。オミクロン株はたとえ1例であっても、確認された瞬間から一気に広がります。準備をする間もなく、感染が広がると言っても良いかもしれません。病床を確保するため、多数の感染者に対応するためには、早めの段階で急ぎでない手術や診療を制限するといった対応を取った方が良いです。

 そして、オミクロン株の感染は各地域の高齢者施設や慢性期病院でも広がると思います。そういった施設や病院においてもコロナ患者を診るトレーニングをやっておくべきでしょう。県立北部病院がある名護市周辺では、普段からコミュニケーションを円滑に取っていたことで比較的スムーズにコロナ対応へと移行することができました。最初は不安もあるでしょうし、体制を整えるのにも時間がかかります。早めに準備を始め、「コロナの感染拡大はこの高齢者施設・慢性期病院でも起こるんですよ」ということを伝えながら、地域の急性期病院がサポートすることが重要だと思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ただの風邪」と侮らず、かといって過剰な対応をすると医療従事者の欠勤が相次ぎ違った形での医療逼迫が起こっているので、バランスを取りながら対応していく必要がありそうですね。

 

クリックお願いしますお願い

にほんブログ村 病気ブログ 痔(ぢ)へ
にほんブログ村

 

患者さんのリクエストで復活させた

化粧品と発酵素するりの記事は

コチラ下差し

 

便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

2020年12月25日に本を出しました!

 

是非、本屋さんで買ってくださいドキドキ