溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。
だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。
今日ご紹介する患者さんは40代女性。
痔ではなくただの便秘でした
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約4年間の悩みが解消され大変気が楽になりました。
出産経験があるので、括約筋の損傷があって手術だったらどうしようとか、重い病状だったらどうしようとかと、長年思い悩みましたが、思い切って来院してよかったです。
先生がとても話しやすく、ブルーな気持ちも軽くなっていくのを感じました。
有難うございました。
スタッフのみなさん穏やかな対応して頂き、本当にホッとしました。
有難うございました。
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この患者さんも手術ではないか・・・と思い悩み受診されたのですが、なんと、痔も括約筋の損傷やゆるみもなく、ただの出残り便秘でした
4年間も悩んでいた時間が勿体なかった
もっと早く来れば良かった
と言われてましたね。
便のキレが悪くなり出口に便が残ると気持ち悪い感覚になります。
それを
出産の時の会陰切開のせいではないか
肛門の括約筋が損傷されてゆるんでいるのではないか
と心配される女性は意外と多いです。
本当に括約筋が損傷されて治療が必要な患者さんは専門の施設を紹介していますのでご心配なく
またたとえ括約筋が損傷されてしまりが少しゆるくなっていても、出口の不快な症状が残った便によって引き起こされているのであれば、出残り便秘の治療で症状が改善し、手術を希望されない患者さんもおられます。
だから何はともあれ、まずは正しく排泄してもらうことから始めています。
それで症状が無くなって、何も困ったことが無いのであれば、手術せずにそのまま様子をみていくというケースもありますので、なんでもかんでも手術というワケではありません。
それにしても「肛門科に行くと切られる」と思っている人がいかに多いことか・・・
だから怖くてずっと受診できなかった・・・という声をたくさん聞いているので、この肛門科に対するイメージを払拭したいですね。
私自身はというと肛門科を痔になってから通う所ではなく、痔にならないために一度は行ってみる所にしたいと思っています。
痔を治療する時代から予防する時代へ。
毎日患者さんを診ていて本当に思う。
痔になる前に来てほしいって。
教えてあげたい
正しい排泄。
そうすれば痔にならずにすんだのに・・・と。
痔の背景には必ず間違った排泄があるので、そこを根本的に改めなければ、どんな薬を使っても、注射療法を受けても、手術をしても、また痔になります。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を直すこと。
この考え方を広めていきたいと思います。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬も痔になるそうです
きっと犬も便意を我慢して
出残り便秘になってるんだろうなぁ・・・
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください