溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。
だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。
今日ご紹介する患者さんは30代男性。
院長の診察を受けられた患者さんです。
院長は2019年9月に脳出血で倒れ右半身麻痺となってしまったので、現在、肛門科の診療は行っておりません。
栄養療法外来は行っておりますので、ご希望の方はお電話でご予約をお取り下さいね。
院長の病気について知らない方はコチラの記事を読んで下さい↓。
だからだいぶ前のアンケートになります。
掲載するのが遅くなってスミマセン
この患者さんは便秘性の排便障害と診断され、あちこちの病院を受診されてから当院へ来られました。
排便にまつわる症状が「腸」によって引き起こされていると診断されたのでしょう。
内服薬を処方されていました。
だけど薬を飲んでも改善がみられず・・・。
それで困り果てて当院を受診されたのですが、腸の問題ではなく出口の問題だった・・・というケースは結構多いです。
腸は便を作って運ぶ役割
肛門は出来上がった便を出す役割
それぞれ役割が違うのです。
排便障害は出口で起こっているので、口から飲む薬は効かないことが多いです。
問題は出口の肛門で起こっているのに、腸に効く薬を口から飲んでも、出口の問題は解決しません。
また「お腹が張る」「ガスが溜まる」「お腹がグルグルする」「お腹が痛い」「何度も便が出る」といった、一見お腹に問題があると思える症状が、出口の便によって引き起こされていることもしばしば。
排便に問題があると、その原因を腸に求めがちですが、実は出口の便が原因だったというケースは相当多いと思います。
そもそも肛門は便の通り道。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
通路なので便が落ちてちゃダメなんですよ
いつも空っぽ。
それが正常、普通。
そこに便があるから調子が狂ってしまう。
そんな患者さんを大勢診てきました。
だから便秘を考える時はお腹(腸)と出口(肛門)、両方で考えてみて。
どっちに便が溜まっているのか。
お腹(腸)なのか
出口(肛門)なのか
その両方なのか
それによって対処法が違ってくる。
そこを見極めずに飲み薬に手を出すからおかしなことになってしまう。
かえって症状が悪化してしまった患者さんも大勢いるので、薬を飲む前に出口に便が無いか確かめて欲しい。
出口の便を出さずして便秘治療なし
だと思っているので、便秘の人全員、直腸指診したいくらい
きっと出口に便があるっていう人、多いと思う。
「便秘=腸」という概念だけでなく「便秘=肛門」という考え方も普及して欲しいなぁ。
頑張って普及させたいと思います
この患者さんのように痔ではなく排便にまつわる悩みで受診される方も大勢おられます。
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