患者さんのリクエストで1日1記事は主に新型コロナウイルス関連の医療ニュースをお届けしています。
今日はコロナワクチン接種後の心筋炎についての記事を3つシェア。
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モデルナ製ワクチン接種後に1人死亡 ファイザー製では40代未満男性中心に心筋炎や心膜炎の症状
2021年6月24日 東京新聞
厚生労働省は23日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの接種後、重いアレルギー反応が出るアナフィラキシーと診断された症例は、13日までに接種約2324万回のうち238件だったと公表した。
100万回当たりでは10件。
多くは軽快し、同省の専門部会は「重大な懸念は認められない」とした。
厚労省によると、死亡例は前回会合の6月9日から18日までに、ファイザー製で159人、米モデルナ製で1人の計160人だった。
モデルナ製接種後の死亡例公表は初めて。
ワクチンとの因果関係は79人が分析中で、残りは関係が認められないか、評価できないとされた。
モデルナ製では、13日までの約44万回の接種でアナフィラキシーの報告はなかった。
ただ接種を受けた人数や年齢層などがファイザー製と異なり、単純に比較はできない。
また40代未満の男性を中心に、ファイザー製接種後の心筋炎や心膜炎の症状が12件あった。
非接種者と比べて頻度が高い可能性があり、海外でも同様の報告があるという。
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ニュース引用元はコチラ↓
モデルナ製ワクチン接種後に1人死亡 ファイザー製では40代未満男性中心に心筋炎や心膜炎の症状
コロナワクチン接種後の心筋炎にについてはイスラエルでも報告されていましたね。
それよりも私は、たった10日間でワクチン接種後に死亡された方が160名もいると言うことに衝撃を受けました。
インフルエンザワクチンは毎年5000万回接種して死亡例は3〜6例であることを考えると、ワクチンとの関連が分からないですが、桁違いに死亡例が多いな・・・という印象です。
そしてNHKでは以下のように報じられていました↓
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CDC 心筋炎「接種と関連の可能性」“恩恵はリスク上回る”声明
2021年6月24日 NHK
アメリカのCDC=疾病対策センターは、ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンとモデルナのワクチンを接種した、主に若い世代で、心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」などの症状が報告されていることについて「ワクチンの接種と関連している可能性がある」とする見解を明らかにしました。
一方で、CDCやアメリカ厚生省などは、ワクチンでもたらされる恩恵はリスクを上回るとする声明を共同で出し、引き続き若い世代も接種するよう呼びかけました。
CDCは23日、外部の専門家による委員会で、接種後の健康への影響を自主的に報告するシステムを通じて、ファイザーとモデルナのワクチンの接種後に「心筋炎」や心臓を包む膜に炎症が起きる「心膜炎」の症状を示したという暫定的な報告が、今月11日までに1226人から寄せられたと公表しました。
これらの症状はワクチンを接種していなくても起きることがありますが、主に10代から20代の若い世代で通常想定されるよりも報告数が多いことがわかり、特に女性より男性で、2回目の接種のあとに多いということです。
一方、報告のうち、CDCの基準で症状が確認できた29歳以下の323人について経過を調べたところ、入院した309人のうち9人は今月11日の時点でも入院中でしたが、295人はすでに退院し、このうち79%の218人は回復したことを確認したということです。
ファイザーとモデルナのワクチンはこれまでにアメリカで合わせて3億回以上接種されていて、CDCは、39歳以下での2回目の接種後の心筋炎などの頻度は100万回当たり12.6例程度だと分析しています。
CDCの専門家は「ワクチンの接種と関連している可能性があるが発生はまれだ」との見解を示し、今後もデータの収集と分析を進めるとしています。
今回の発表に合わせてCDCやアメリカ厚生省、それに複数の医療の専門団体は「こうした症状は極めてまれで、若い世代ではほとんどが軽い症状にとどまっている。ワクチンは自分と周囲の人間を守り、その恩恵はリスクを上回る」とする声明を共同で出し、引き続き若い世代も接種するよう呼びかけました。
国内の状況は
厚生労働省によりますと、国内では、今月13日の時点で、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた人のうち25歳から72歳の男女11人に心筋炎や心膜炎の症状が確認されています。
接種を受けた人は1714万人余りで、およそ156万人に1人の割合となっています。
このうち72歳の女性が死亡し、接種との因果関係については「評価不能」としています。
11人のうち、9人は2回目の接種のあとに発症し、8人は男性だということです。
一方、モデルナのワクチンの接種を受けた人で、今月13日までに症状が報告された人はいませんでした。
厚生労働省は「現時点では接種による重大な懸念は認められず、メリットが上回る」として、国内外の情報を注視しつつ、接種を進める方針を決めています。
一方で「正確な比較は困難だが、若年の男性では接種を受けた人のほうが発症する頻度が高い可能性がある」として接種後に胸の痛みや息苦しさなどを感じた場合は積極的に医療機関を受診するよう呼びかけています。
専門家「メリット考えると接種控えるようなものではない」
アメリカで新型コロナウイルスのワクチンを接種した主に若い世代で心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」などの症状が報告されていることについて、ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は次のように話しています。
「CDCの発表では、39歳以下での心筋炎などの頻度は100万回当たり12人程度と頻度はわずかに高いように思う。免疫の反応によって炎症を起こすたんぱく質が多く出ている可能性がある。
ただ、心筋炎はインフルエンザなどのウイルス感染症でも起こることがあるが、ウイルスに感染して心筋炎が起こる場合よりも重症化はせず、軽い症例が多いと考えられる。
深刻な副反応かどうかは今後も注意して見ていかなければならないが、重症化や感染を予防するワクチンのメリットを考えると現時点では接種を控えるようなものではないと考えられる。
ワクチンの接種自体は個人の意思に委ねられるべきだが、正しい情報が一人ひとりにきちんと伝わるようにする必要がある」。
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要するにまとめると
- ワクチン接種後の心筋炎はワクチン接種と関連している可能性がある
- 10代から20代の若い男性の2回目の接種後に起こりやすい
- ワクチン接種後心筋炎の約8割は回復している
- 頻度は100万回当たり12.6例程度
- 接種後に胸の痛みや息苦しさを感じた場合は医療機関を受診
- 重症化や感染を予防するワクチンのメリットを考えると接種を控えるようなものではない
ということですね。
ニュース元はコチラ↓
CDC 心筋炎「接種と関連の可能性」“恩恵はリスク上回る”声明
次はロイターのニュース。
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ファイザー・モデルナ製ワクチン、若者の心臓疾患と関連性の可能性=CDC
2021年6月24日ロイター編集
[23日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)のワクチン安全性に関する作業部会は23日、若者に見られるまれな心臓疾患の症状が、米ファイザーや米モデルナの開発した新型コロナウイルスワクチンと関連している可能性が高いという見解を示した。
ただ、ワクチン接種の恩恵は、そのリスクを明らかに上回ると指摘した。
心膜炎などの心臓疾患の症例は、2回目のワクチン接種後1週間、特に男性に多いようだと説明。
CDCが確認した心臓疾患で入院した30歳未満の人は309人。
うち、295人が退院したという。
発症後は一般的に症状が回復し、良好な経過をたどるという。
米保健福祉省や医師などの専門家および公衆衛生当局は、共同声明を発表し、ワクチンは安全で効果があり、心臓疾患の副作用は「極めてまれ」であると強調した。
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ファイザー・モデルナ製ワクチン、若者の心臓疾患と関連性の可能性=CDC
どこも同じような論調ですね。
心筋炎はワクチンに関連して起きているかもしれないけれど、その頻度も低く、症状も軽く、ほとんどが回復しているから接種を控える理由にはならないと。
リスクよりもベネフィットのほうが上回るのでワクチンを推奨していますが、リスクとベネフィット、どちらが上回るかは個人によって違うと思うのです。
こういうことが起こり得るということを知った上で接種しているのであればいいのですが、全く何も知らされずに接種している人があまりにも多いので、手術の時と同じようにインフォームドコンセントは必要だと私は考えています。
私はワクチン反対派でも推進派でもなく、敢えて言うならワクチン慎重派です。
どちらにも付けないので非常に孤独です
診察室でも患者さんにお話しするのですが、受けたい人は受ければいいと思うんですよ。
ただし、リスクや、接種後に死亡された方が関連があるかどうか不明ですが350名を超えていることについては知った上で受けて欲しい。
あとで「そんなこと知らなかった」「知っていたら受けなかった」と後悔しないために。
胡散臭い情報もありますので、ご自分の目で精査して頂き、何を信じてどうするかを決めて下さいね。
私のブログも「一つの意見」として参考にして頂ければと思います。
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