Amazon Careの激震で私が感じたこと | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

患者さんのリクエストで1日1記事は主に新型コロナウイルス関連の医療ニュースをお届けしています。

 

記事のストックが溜まりに溜まっているため、しばらくコロナ関連のニュースをまとめてお届けしていきます。

 

今日も医師サイトに掲載されていた医療ニュースをシェア。

 

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Amazon Careの激震
2021年3月24日(水)

先週、Amazonは独自の遠隔医療サービス「Amazon Care」の展開を明らかにした。

 

昨年末頃より同事業に関連するトピックが市場を巡り、遠隔医療事業におけるライバル企業の株価が大きく下落したことは記憶に新しい。

 

今回の発表直後からも、米最大手プロバイダーにあたるTeladoc Healthの株価は4%を超える下落をみた。

 

Amazonが先週明らかにしたところによると、Amazon Careはバーチャルケアと対面ケアを複合した医療サービスで、専用アプリを介した医師・看護師への相談のほか、必要時には医療従事者を個別に派遣する「往診」にも対応する。

 

本年夏からのサービス提供を開始するとしており、当初はバーチャルケアの全米50州での展開を進める。

 

対面ケアはワシントンDCなど主要都市に限定し、その後順次、提供エリアを拡張していくとのこと。

 

Frost & Sullivanによる直近の報告では、遠隔医療利用の堅調な拡大が明らかにされており、欧州における市場規模は2026年までに4.5倍以上、207億ドルに到達することが示されている。

 

これはCOVID-19パンデミックを契機とするもので、市場の成長傾向は世界的にも変わらない。

 

Amazonが見据える巨大市場は現在、多数の先行者が乱立しているが、ITの巨人は今まさにその勢力図を大きく書き換えようとしている。

 

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Amazonといえば昔はネットの本屋さんのイメージでした。

 

いつの間にか本以外にも色々なモノが買えるようになって、いつしかちょっとした買い物でも、ネットで購入するようになってしまいました。

 

注文してスグに届くのも便利ですし、買うモノが決まっていればAmazonの方が安かったりするので・・・。

 

家電製品をAmazonで買う人が増えたため多くの電気屋さんが潰れましたね汗

 

だってまるでAmazonのショールームなんですもの・・・あせる

 

現物を電気屋さんで選んで、スマホで検索。

 

Amazonの方が安いとなると、そこでポチってしまう。

 

そんな人が増えていくとリアル店舗でモノが売れなくなる。

 

予想された流れとは言え、これじゃあ電気屋さんも本屋さんもAmazonのショールームになってしまうあせる

 

だから最近は本屋さんで本を買うようにしている。

 

昔から本屋さんが大好きで、本との出会いがたくさんあり、本によって救われた経験があるから。

 

出版して、著者として本屋さんと関わるようになって、そこで働く書店員さんの「伝えたい」という思いを知り、さらに本屋さんが好きになりました。

 

手書きのPOPは本を読んだ人間にしか書けないもの。

 

本を読んで衝撃を受けた店員さんが「この本、多くの人に伝えなきゃ。この本、売りたい。」と思って下さったのがきっかけになり、大々的にディスプレイして下さったジュンク堂書店あべのハルカス店。

 

 

リアルの本屋さんは生身の人間の息づかいが聞こえる場所でもあり、本屋さんの本の選び方や並べ方も店舗によって違うのも個性があって面白い。

 

同じジュンク堂でも、天満橋店とあべのハルカス店では、品揃えやディスプレイが違ったりして、そこで働く人たちの思いが感じられて、実際に手に取って見ることが出来る書店が大好き。

 

こういった言葉に出来ない空気感はネットショップにはありません。

 

そこに人の心がないからです。

 

だけど利便性に流されて、どんどん無駄は排除され、大切なモノを失っていっているような気がしてならない。

 

Amazonがどんどん躍進して医療分野にまで入ってくることは、患者さんにとって便利なのかもしれないけれど、医療は人を扱う仕事なだけに、心が置き去りにされないのか私は心配。

 

オンライン診療やAmazonCareでシステマティックに医療が提供される世の中になるのでしょうが、私は最後まで、人の温もりを感じられるような対面式の診療を貫きたいなと思っています。

 

なぜなら、いくらオンライン診療しても、肛門の診察が出来ないからです。

 

肛門の診察せずに診断も治療もあり得ないので、肛門科ではオンライン診療は難しい。

 

長い付き合いの患者さんで、いつも決まった坐剤やSザルベや潤滑ゼリーを処方するだけなら、オンライン診療が可能かもしれないけれど、それだって、年に1回は必ず肛門の診察はしている。

 

肛門に変化がある場合もあるし、何よりも癌など悪い病気が無いことを確認したいから。

 

人に触れることが医療だと思っているので、私は時代と逆行しているなぁ。

 

やっぱりね

 

患者さんと顔つき合わせて

対話して

 

ちゃんと肛門の診察をして

自分の指で、目で、確認したいのです。

 

だからオンライン診療は取り入れていません。

 

たとえコロナ禍であっても・・・。

 

ただ薬だけ欲しい人にとったら不便極まりない肛門科かもしれませんが、話だけして薬出して終わりって、それって「肛門科ちゃうやん!」って思ってしまうのですよねぇ・・・。

 

それに診察していない患者さんのオシリに責任も持てないですしキョロキョロ

 

無診察投薬は法的にも禁じられていますし、せめて年に1回は診察するのが普通だと思うので。

 

だからコロナ禍でも1年に1回のオシリ健診に来て下さいねウインク

 

またコロナ禍でも1年あいたら初診というルールは変わりません。

 

こちらの記事も読んで下さい。

 

 

コロナ禍でも、海外ではロックダウン中でも、医療機関への通院は制限せずに通常通り行われていました。

 

日本だけ受診抑制が著しいですが、必要な通院はしてくださいね。

 

診療所では以前と変わらず、完全防備で感染防止対策を行った上で診療をしていますので安心してお越し下さい。

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

昨年はコロナ禍で

ドッグランに行けなかったので

今年こそ、思いっきり走りたいねしっぽフリフリ

 

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患者さんのリクエストで復活させた

化粧品と発酵素するりの記事は

コチラ下差し

 

便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

2020年12月25日に本を出しました!

 

是非、本屋さんで買ってくださいドキドキ