今日は久々に患者さんが書いて下さったアンケートを紹介。
たっくさん溜まってるんですよ
以前はブログに掲載していたのですが、今は検索に不利になるということで控えておりまして･･･。
でもおしりのことで悩んでいる人が一番知りたいのは実際の患者さんの生の声だと思うのです。
だからこのブログではできるだけ取り上げていきたいと思います。
痔核と裂肛の30代女性患者さんが書いてくれました。
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先日は診察して頂きありがとうございました。
2年ほど前からおしりの不快感に耐えられなくなり、ネットで大阪肛門科診療所を見つけ、ここしかないと思い受診しました。
予約時の電話の対応・説明もすごく丁寧で安心しました。
初診日はドキドキしてましたが、みのり先生の明るい診察で緊張が解けました。
他院ではすごく痛かった肛門の診察。
えっ、全然痛くない
そしてみのり先生の丁寧な説明、衝撃を受けた「出残り便秘」の話。
お話を聞いている時は正直、半信半疑でした。
毎日便は出てるから大丈夫だと思っていました。
（出血でどんな便かは見えない状態でしたが）
自宅に帰り、便意をもよおしたのでトイレに行き、出る、めっちゃ出るじゃないですか
さっき病院で坐薬を入れてもらってその時も出たのに
出残り便秘、怖いと思いました。
翌日から先生に言われた通りのことをして、出血も翌日から少なくなり、おしりのでっぱりも1回の便では出なくなりました。
ティッシュでお尻を拭く回数も減り、夕方からの妙なお腹の張りもなくなり、肛門付近の重たい感じも無くなりました。
何より嬉しかったのは、オナラが臭わなくなったことです。
ここ数年、臭いで悩んでいたので。
もっと早く大阪肛門科診療所に行っていればと思いました。
痔が悪い、肛門が悪いとずっと言っていたんですが、先生の自分自身は加害者、おしりは被害者という言葉が胸に刺さり、色々、自分の食生活、習慣を見直すきっかけにもなりました。
みのり先生、本当にありがとうございます。
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私が気になった部分やコメントしたい部分に太字や大文字、下線を入れました。
私が伝えたいことが凝縮されているアンケートです。
毎日便が出ていたら誰も自分が便秘だなんて思いませんよね
普通の感覚だと思います。
でも、それなら何故、痔になったのか
という部分に思いをはせて欲しいのです。
私の外来に来られる患者さんの8割以上は毎日排便がある人です。
なのに痔になっている。
体質家系遺伝
どれも違います。
排便がちゃんとできていないのです。
便秘って「便が出ない」とは書いてませんよね
「便を秘める」と書いて「便秘」と読む。
つまり便を秘めているのです。
どこに
痔の人は肛門に秘めているんです。
毎日便が出ていても
スッキリ出ずに中に残っていれば
便秘と診断しています。
このような便秘を「出残り便秘」と名付け、診療所では治療をしています。
解説記事はコチラ
便が常に出口付近にあるので、オナラが臭いのです。
なぜなら出口の便の臭いを引き連れて出てきているから。
オナラと同じ臭いの便が出たー
と報告してくれる患者さんも多いです
便をスッキリ出しきると紙でお尻を拭いても便が付きません。
この体験は多くの患者さんが感動して報告してくれます。
キレイに拭き取れないからとウォシュレットを使っている人は出残り便秘だと思いますね。
そもそもスッキリ排泄出来ていれば洗う必要がないので、ウォシュレットを使う必要もないわけです。
洗わないといけないような排便を何とかしないといけないのに、そこに気付いていない人が多い。
だから洗い過ぎによる肛門のトラブルがあとを絶ちません。
アメリカから来られた患者さんが
「日本人はウォシュレットがあるから痔が多いって言われてます」
と教えてくれたことがありますが、世界広しと言えど、日本人ほど肛門を洗っている民族はないでしょう。
洗わなくてもキレイ
が普通です。
そして出残り便秘の影響は腸にも及ぶことがあります。
出口に便が残るとお腹が張ることは患者さんの多くが報告されている事実。
残った便からは当然ガスも発生し、オナラを我慢すると排出できなかったガスは奥の腸へと運ばれていきますから、お腹も張ってくるし、腸の動きも不穏になりやすい。
出残り便秘を治したらお腹の張りが無くなったという嬉しい報告をたくさん頂いています。
お腹が張るという場合、腸に問題があると思いがち。
問題は腸で起こっているのではなく出口（肛門）で起こっているわけだから、何を飲んでも、色々な治療を受けても改善しなかったというケースが多い。
そして残った便は肛門に重しとなってのしかかる。
上から便で圧迫された肛門は、うっ血して腫れた状態になるのでいぼ痔（痔核・脱肛）ができやすく、イボ痔が腫れやすい。
上に便が乗っかってる状態ですからねぇ･･･。
その便をどけてあげると脱肛しなくなったというケースも山ほどあって、この患者さんのように「肛門付近の重たい感じも無くなる」。
肛門にしたら便が重かったわけです。
便がある時と無い時で別人のお尻になる患者さんをたくさん見ていて、最初は手術を覚悟で受診した人も脱肛しなくなったら手術を見合わせる。
そういうわけで大阪肛門科診療所では手術になる人は少ないです。
そもそも手術が必要な痔は少ない。
痔の多くは手術せずに改善します。
だからあまり最初から手術と決めつけず肛門科を受診して欲しい。
安易な手術は後悔を生みます。
それにね
手術で痔を治しても
痔の原因となった便通を治さなければ
また痔になってしまいます。
痔は何度でも繰り返します。
だから
痔の根本治療は
痔の原因となった便通を治すこと。
治療の第一歩は正しい排泄から。
小さな子供の頃に正しい排泄を身に付ければ一生死ぬまで痔にならずにすむのに･･･って心の底から思っています。
だから小学校で「うんこ講義」したいなぁ
1日1花
今日のバラは
診療所のセラピードッグ「ラブ」
右側がラブです
ぱーるちゃんを遊びに誘っています
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ