新型コロナが空気感染する?! | みのり先生の診察室

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緊急事態宣言が解除されてから、やっと普通の生活が送れる・・・と思っていたら、東京で感染者数が増えていますね。

 

だから・・・でしょうか。

 

 

診察室で患者さんから新型コロナについて尋ねられることが、またまた増えてきましたあせる

 

 

私はウイルス学者でも感染症の専門家でもないので分からないのですが、それでも医師として知り得た情報や分析をお伝えするようにしています。

 

 

今日は衝撃的なニュースを。

 

医師サイトで掲載されていたニュースから。

 

既に配信されているニュースなのでご存知の方も多いと思いますが、新型コロナが空気感染するという衝撃的な内容にショックを受けました。

 

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「コロナ空気感染する」 専門家239人、WHOに書簡
2020年07月07日(火) 11:49 配信 朝日新聞社


 新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)感染で想定されるより遠くまで到達しており、より厳密な対策が必要だとする公開書簡を6日、日本を含む各国の専門家239人が出した。

 

専門家は空気感染の一種だとし、これを認めていない世界保健機関(WHO)にガイドラインの改定を求めた。

 

屋内の換気を良くしたり、人が密集する場所は避けたりするよう促している。

 英医学誌「臨床感染症学」(https://academic.oup.com/cid/article/doi/10.1093/cid/ciaa939/5867798)に掲載された。

 WHOは新型コロナウイルスは、せきやくしゃみなどの飛沫感染か、ウイルスがついたものの表面を触り、鼻や口から取り込まれる接触感染が主要な感染経路としている。

 

ウイルスが空気中を漂い感染する「空気感染」については、病院での気管挿管時などをのぞき、確認されていないとの立場を取っている。

 一方、書簡を出したウイルス学や環境工学の専門家は、飛沫が微細になると長く空気中を漂い、遠くまで運ばれると指摘。

 

中国のレストランで離れたテーブル同士の客が感染した事例などは空気感染が疑われるとして「予防的な措置が取られるべきだ」と主張した。

 

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中国のレストランでの事例は私の過去のブログでも取り上げました下矢印

 

 

空気感染については実はだいぶ前から指摘されているのを知っていましたが、記事に出来ませんでした。

 

与える衝撃が大きすぎると思ったからです。

 

でもその可能性をふまえ診療所では対策を取ってきました。

 

 

だからどんな状況下でも窓を開けて診療をしています。

 

雨が降っても・・・です。

 

換気の大切さを重視して。

 

 

今年の5月に医師サイトで専門家の先生が空気感染について指摘をされていたのです。

 

 

記事を執筆されたのは国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターの西村秀一先生。

 

 

次のように書かれていました。

 

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手洗いも大事だが、それを今更強調するだけで良いのか

 院内感染問題の克服は、COVID-19の流行以来、医療現場にとって最大の課題であり、歯止めのための有効な対策が求められている。

 

しかるに、これまで何か起きるたびに、「手を介した感染が原因だった、もっと手洗いを」という話ばかりが聞こえてくる。

 

まるで条件反射のようである。

 

だが患者に接するときは手袋もしていようし、処置が終わったら手も洗っていよう。

 

それでも医療従事者の院内感染は収まらない。

 

原因が良くわからないからとりあえずそうしておこうと、安易にさらなる手洗いの強化や環境消毒だけに対策の主眼を置いたらまた同じことが起きる。

 

本当に手洗いの徹底不足に感染の原因があったのか。

 

PCのキーボードが汚染されておりそれを介する職員の感染のリスクが見逃されていたなど、まるで“耳なし芳一”のような話がもっともらしく語られている。

 

だが、本当にそんなもので何人もの医療従事者が感染などするものなのか? 

 

健全なセンスをもってすればわかる話である。

 

果たしてそれが院内感染の原因なのか結果なのか。

 

そこで検出されたウイルスはどれほどの量か? 

 

そこを何人の人が触れて何人の人がその後感染したのか? 

 

ひとつひとつ丁寧に見ていけばわかる話だ。

 私は、これまでの院内感染の多くはairborne infection、すなわち「空気感染」が絡んでいるとにらんでいる。

 

それに目をつむりまじめに取り組まないでいる限り、院内感染は今後も続くと考える。

 

airborne infectionを認めたがらない今の感染管理の「専門家」たちの責任は重い。

 

少なくとも短距離あるいは中距離レベルでのairborne infectionがあることは認めねばならない。

 

そうでなければ陰圧室など無用であり、換気だの3密だのという話は出てこないはずである。

 

今、感染管理は残念ながらそうした自己矛盾を抱えている。

 

何かというとすぐに「環境消毒と手洗い」を強調する人たちの指導の下にあるものの、皆うすうす空気感染の重要性を感じている。

 

だが口に出して言えない。

 

まるで「裸の王さま」状態である。

 

その王さまたちも、自分が本当は裸であることを知っているはずである。

 

だからわざわざ、単なる近距離の空気感染に過ぎないものを「マイクロ飛沫による感染」などという目新しい言葉を造って焦点をぼかしているのである。

 

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2月に新型コロナウイルス感染者が出始めた頃、複数の医療機関で、感染者に関わった看護師や医師に感染が確認されニュースで取り上げられていましたが、その時にも疑問に感じたんです。

 

 

なぜ問診しか取ってない看護師に感染したのか?

 

指導医の診察を離れた場所から横で見ていた研修医が感染したのか?

 

 

当然、患者さんに接するときにはマスクもしていただろうし、手指消毒など一般的な感染症対策はやっていたはず。

 

なのに感染する?

 

それは飛沫感染では説明がつかず、空気感染を疑わざるを得ないと感じました。

 

 

しかもコロナ病棟は陰圧室。

 

陰圧ではない一般病棟で感染が広まったのも空気感染を前提にすると説明が付きます。

 

 

決して病院の対応や対策に落ち度があったわけでもなく、ましてや病院のせいで感染が広がったわけでもない。

 

 

報道ではよってたかって病院叩きをしていましたが、空気感染となると誰も責められません。

 

 

現在はコロナ病床は陰圧室となっていることより、空気感染を視野に入れた対策をしているのでしょう。

 

 

そして無症状だけれど陽性者を隔離することも、マスクをすることも、他の人に感染を広めないためには意味があると言えますね。

 

 

国の対応には専門家の先生方が関わっておられますから当然、空気感染の可能性を考えていることでしょう。

 

 

幸いなことに日本は感染者数も死者数も奇跡的に少ないです。

 

 

普通の風邪と変わらないという意見もあります。

 

 

でも感染したせいで死んでしまう人がいることを考えると、人のためにマスクは付けておきたいですね。

 

 

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