本日は7月2日に医師サイトに掲載されていた医療ニュースからお届けしたいと思います。
既にニュースでも取り上げられたのでご存知の方も多いかもしれません。
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自らも罹患、死を覚悟 院内感染の勤務医
「死ぬかもしれない、子どもたちをよろしく頼む」。
新型コロナウイルスの院内感染が起きた永寿総合病院に勤務する男性医師は自身も罹患(りかん)し、一時は人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使うほど深刻な状況になった。
病院が1日公表した手記には、発症から回復までの様子がつづられている。
男性医師は高熱と倦怠(けんたい)感が出た数日後、強いせきと呼吸困難の症状が現れた。
病院は感染対策に細心の注意を払っていたが、いつの間にか入院患者も感染し、「医療従事者でも予測困難な事態」だった。
発熱を認めた時から「間違いなくコロナウイルス感染症だろうと思ったが、いつどこで感染したかが分からないことに慄然(りつぜん)とした」。
入院し、安静にしていても呼吸が苦しく「症状の強さと酸素数値の悪さから死を覚悟した」。
だが、家族と面会はできず、妻に携帯電話で「子どもたちを頼む」と伝えた。
妻はとにかく諦めないように励ましてくれた。
呼吸不全はさらに悪化していった。
人工呼吸管理でも良くならず、エクモを使うことになった。
意識が回復した際は「生きていることが不思議だった」。
3週間以上入院し、筋力の低下と肺障害で日常生活を送れるようになるまで数週間のリハビリが必要だった。
女性看護師の手記によると、患者だけでなく、職員の発熱者も日に日に増えていった。
「ウイルスへの恐怖に、泣きながら防護服を着るスタッフもいた」「防護服の背中に名前を書いてあげながら、仲間を戦地に送り出しているような気持ちになった」。
職員らが精神的に追い込まれていた状況が記録されている。
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遺書を書いて診療に当たっておられる先生もおられると聞いています。
新型コロナ患者さんを担当した医師や看護師は、家族にうつさないために自らを隔離し、ホテル住まいをして病院に通ったり、当直室に連日泊まり込んで治療に当たった人も多いでしょう。
永寿総合病院の院長が会見で言葉を詰まらせ、涙を流しながら謝罪をされていましたが、その言葉の裏には、どれほどの苦労と無念があったかを考えると胸が痛みます。
7月2日昼の時間帯に放映されていた番組で、有名な女性作家M氏が「病院で感染なんてしないでほしい」と批判していたそうですが、このコメントに医師からは遺憾の声がたくさん書かれていました。
「懸命に頑張った永寿総合病院のスタッフ、それだけではなくコロナと戦う医療従事者に対してひどすぎる言葉だ。」とコメントされている先生がおられましたが私も同感です。
なぜなら感染させてやろうと思って誰も治療に当たってないからです。
苦しんでいる患者さんを何とかしたい
この患者さんを救いたい
その一心で皆、自分への感染の危険を顧みず、恐怖に怯えながら治療に当たったと思います。
しかも医療従事者は一般の方と違い医学的な知識をもって感染防御をしています。
その対策が杜撰であったとは思えない。
もちろん施設によって対策方法は違うでしょう。
しかし新型コロナウイルス感染者を受け入れる以上、万全の対策で臨み、自分たちが感染しないように細心の注意を払い、他の患者さんを守る対策を取っていたはずです。
にもかかわらず感染が広がった背景にはウイルスの特殊性もあるのかもしれません。
新型なので未知です。
まだまだ解明されていないことも多いです。
新型コロナの患者さんを担当しているドクターから伝え聞いた話からは想像を絶する進行の速さと予想出来ない急変があります。
さっきまで元気に話していた患者さんが急変して人工呼吸器を付ける事態になった・・・
ECMOを回したのに1日で亡くなった・・・
など、現場の先生からは生々しい話が入って来ます。
現場でコロナの患者さんの治療に当たっている医療従事者は、自らへの感染リスクと向き合いながら、恐怖に必死で耐えながら毎日過ごしておられます。
大げさですが自らの命を犠牲にして病人の治療に当たっている医療従事者に対して、「感染拡大してしまった」「患者さんを救命出来なかった」という「結果」だけみて非難や批判をするのはいかがなものでしょうか。
患者さんを救おうと一生懸命頑張った結果、救えなかったら何でもかんでも「医療ミス」と報道するメディアの姿勢は以前からずっとあったのですが、今回も感染者を出した病院を袋叩きにするような報道は、患者さんの医療への信頼を損ね、日本の医療を危機に陥れるものだと危惧します。
報道関係者だって自分たちが罹患したらお世話になるのにね・・・。
緊急事態宣言が解除されて、やっと普通に生活出来るようになってきたと思った矢先に感染者数が増加しています。
夏に感染拡大するなんて・・・おかしなウイルスですね
気をゆるめずしっかり対策したいと思います。
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