感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。
普通の風邪と変わらない
重症化しやすいのは糖尿病や心疾患、癌や高血圧などの基礎疾患がある人だから何もない自分は大丈夫
若い人はかかっても軽症で死なないから怖れることはない
などという意見もありましたが、現状は厳しいですね
基礎疾患の中に高血圧があるのは何故
と私自身は不思議に思っていました。
だって身の回りに血圧高い人なんてごちゃまんと居ません
病気って言うほどでもないような疾患で、しかも血圧を下げる薬を飲んでコントロール出来ている人が多いですから、なんで高血圧がコロナ感染のリスクなの
と疑問でした。
医療ニュースで記事を読んで納得したので、皆さんにお伝えしようと思います。
「高血圧症の人が降圧剤を利用すると、新型コロナウイルスへの感染リスクを高める恐れがあるとする報告を中国・首都医科大のチームが米医学会雑誌に26日までに寄せた。」
と共同通信が3月27日(金)に伝えています。
高血圧や心不全の患者さんに広く処方されている薬に注意が必要だそうです。
血圧を下げる薬には、たくさんの種類がありますが、その中の「アンジオテンシン受容体拮抗(きっこう)薬」と「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」だそうです。
これらの薬は、ウイルスが人の細胞表面にくっついて感染を起こす際、足掛かりとしている分子を増やす性質があって、新型コロナウイルスは、この分子に結合しやすいらしいです。
しかもそのくっつきやすさはSARSの10〜20倍というから厄介ですね
そもそもこれらの降圧剤は、この分子を増やすことで血圧を下げているので、ウイルスがくっつきやすいと言われても困りますね・・・
中国の首都医科大チームの報告によると、持病あるなしで致死率がすごく違うのですよ。
持病なし:約1%
心臓血管疾患あり:約10%
高血圧症:約6%
なので、血圧が高いだけ・・・、その血圧も薬で下げてるから大丈夫とは言えません。
私の患者さんたちも血圧の薬を飲んでいる人が多いので、今一度、ご自分が飲んでいる薬をチェックしてみてください。
以下の薬がアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です↓
カプトリル、カプトプリル、カプトルナ
レニベース、エナラート、エナラプリル、エナラプリルM、エナラプリルマレイン酸塩、スパシオール、セリース、ファルプリル
セタプリル、アラセプリル
アデカット
インヒベース、シラザプリル
ロンゲス、ゼストリル、リシノプリル
チバセン、ベナゼプリル塩酸塩、
タナトリル、イミダプリル塩酸塩
エースコール、デモカプリル塩酸塩
コナン
オドリック、トランドラプリル
コバシル、ベリンドプリル、ベリンドプリルエルブミン
以下がアンジオテンシン受容体拮抗薬です↓
ニューロタン、ロサルタンK、ロサルタンカリウム
ブロプレス、カンデサルタン
ディオパン、バルサルタン
ミカルディス、テルミサルタン
オルメテック、オルメサルタン
イルベタン、アバプロ、イルベサルタン
アジルバ
以上の薬を飲んでおられる方は主治医に相談してみると良いでしょう。
ウイルス感染が怖いからと自己判断で内服を中止しないでくださいね。
降圧剤を飲まないと命に関わるという人もおられますから。
絶対に自己中止せず、主治医に相談しましょう。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
ドッグカフェで琥珀ちゃんと
(男同士ですけどね)
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化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ