手術をして痔を治したら
排便の悩みが解消されて
快適なトイレ生活を
送れるようになる
と思っている人も多いでしょう。
排便で出血したり
痛かったり
腫れ上がるのは
痔のせいだ
だから
この痔を治したら
排便の悩みから解放される
そう期待して手術を受ける人も多いでしょう。
確かに
手術をすれば
邪魔な物体は無くなるかもしれません。
狭かった肛門も広がるでしょう。
でも・・・
手術しても便秘は治りません。
当たり前のことですが
手術で治せるのは痔だけなんです。
ここ、理解していない人が多いように感じます。
痔の原因となった排泄を治さなければ、またいつか、あるいはすぐに、痔になってしまいます。
それは診療所の患者さんで証明されています
手術だけ受けて便通を治さなかった人は、術後の痛みが強かったり、術後の傷が腫れたり、傷が治るのに時間がかかったりします。
また完治終了したあと、排便の管理をやめてしまった人は、何年か経つと立派な痔を作って戻ってこられます
20年くらい前、いくら排便の管理の大切さを説明しても、治療をしたがらない患者さんがおられました。
その患者さんが言われたのです。
「先生、排便の管理の大切さは良く分かります。分かってます。だけど毎日坐剤を入れるのイヤなんで、また痔になって戻ってきます。治療お願いします。だってね、ここの手術、本当に痛くないから、こんなに痛くなく簡単に痔が治るなら、何度でも手術受けますよ。」
と笑って去って行かれました。
そして本当に・・・
8年後に立派な脱肛を作って戻ってこられました
そしてまた手術を受けられました
手術中に院長が冗談で
「もう二度と痔の手術なんて受けたくないって思ってくれるように、今回は痛くなるように手術しておこうかなぁ〜」
って言ったら
「えーっそれは絶対にやめてください
お願いします
」
と懇願されました
もちろん、普通に、いつも通り手術をして、いつも通り、大した痛みもなく、痛み止めも飲まず、1か月で完治終了となりました。
また今度お会いするのは10年後くらいでしょうか
排便の管理は本人の日々の仕事ですから、する、しないは強要できません。
やる、やらないは本人の自由です。
でも、手術をしても、便通を治さなかったら、何度でも痔を繰り返します。
手術したからって、一生死ぬまで二度と痔にならない肛門を作ることは出来ません。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
出来るだけ手術をせずに、上手く痔と付き合って、付き合いきれなくなったら最終手段として手術を考える。
そういう方針で治療をしています。
手術を受けて痔が治った患者さんも、排便管理はずっと続けておられます。
そして1年に1回「お尻健診」として、痔がなくても診察を受けに来られる方が増えてきました。
手術したら終わりじゃないんです。
そこがスタートなのです。
せっかく頑張って手術までして修理したオシリだもの。
大事にしてほしいです。
だから
治療の第一歩は正しい排泄から。
右側がラブです
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患者さんのリクエストで復活させた
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