手術をしても便秘は治りませんよ | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

手術をして痔を治したら

 

排便の悩みが解消されて

 

快適なトイレ生活を

 

送れるようになるキラキラ

 

 

と思っている人も多いでしょう。

 

 

排便で出血したり

 

痛かったり

 

腫れ上がるのは

 

 

痔のせいだ!

 

 

だから

 

この痔を治したら

 

排便の悩みから解放される音譜

 

 

そう期待して手術を受ける人も多いでしょう。

 

 

確かに

 

手術をすれば

 

邪魔な物体は無くなるかもしれません。

 

 

狭かった肛門も広がるでしょう。

 

 

でも・・・

 

手術しても便秘は治りません。

 

 

 

当たり前のことですが

 

手術で治せるのは痔だけなんです。

 

 

ここ、理解していない人が多いように感じます。

 

 

 

痔の原因となった排泄を治さなければ、またいつか、あるいはすぐに、痔になってしまいます。

 

 

それは診療所の患者さんで証明されていますあせる

 

 

手術だけ受けて便通を治さなかった人は、術後の痛みが強かったり、術後の傷が腫れたり、傷が治るのに時間がかかったりします。

 

 

また完治終了したあと、排便の管理をやめてしまった人は、何年か経つと立派な痔を作って戻ってこられます汗

 

 

 

20年くらい前、いくら排便の管理の大切さを説明しても、治療をしたがらない患者さんがおられました。

 

 

その患者さんが言われたのです。

 

 

「先生、排便の管理の大切さは良く分かります。分かってます。だけど毎日坐剤を入れるのイヤなんで、また痔になって戻ってきます。治療お願いします。だってね、ここの手術、本当に痛くないから、こんなに痛くなく簡単に痔が治るなら、何度でも手術受けますよ。」

 

 

と笑って去って行かれました。

 

 

そして本当に・・・

 

 

8年後に立派な脱肛を作って戻ってこられました爆  笑

 

 

 

そしてまた手術を受けられました滝汗

 

 

手術中に院長が冗談で

 

 

「もう二度と痔の手術なんて受けたくないって思ってくれるように、今回は痛くなるように手術しておこうかなぁ〜」

 

 

って言ったら

 

 

「えーっゲッソリそれは絶対にやめてください!!お願いしますお願い

 

 

と懇願されました滝汗

 

 

 

もちろん、普通に、いつも通り手術をして、いつも通り、大した痛みもなく、痛み止めも飲まず、1か月で完治終了となりました。

 

 

 

また今度お会いするのは10年後くらいでしょうか滝汗

 

 

 

排便の管理は本人の日々の仕事ですから、する、しないは強要できません。

 

 

やる、やらないは本人の自由です。

 

 

でも、手術をしても、便通を治さなかったら、何度でも痔を繰り返します。

 

 

手術したからって、一生死ぬまで二度と痔にならない肛門を作ることは出来ません。

 

 

 

だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。

 

 

出来るだけ手術をせずに、上手く痔と付き合って、付き合いきれなくなったら最終手段として手術を考える。

 

 

そういう方針で治療をしています。

 

 

手術を受けて痔が治った患者さんも、排便管理はずっと続けておられます。

 

 

そして1年に1回「お尻健診」として、痔がなくても診察を受けに来られる方が増えてきました。

 

 

手術したら終わりじゃないんです。

 

 

そこがスタートなのです。

 

 

せっかく頑張って手術までして修理したオシリだもの。

 

 

大事にしてほしいです。

 

 

だから

 

 

治療の第一歩は正しい排泄から。

 


診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

右側がラブですしっぽフリフリ

ガールフレンドの

「ぱーるちゃん」と一緒にドキドキ

 

 

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