手術よりもジオン注射の方が痛かった?!(; ・`д・´) | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

先日手術を受けられた患者さん。

 

術後の痛みもほとんどなく、楽しそうに入院生活を送っておられたのですが、なんと!!

 

ジオン注射の方が痛かったとポーン

 

えっ!?

逆でしょ?!

普通はジオン注射の方が痛くないでしょバイバイ

 

そもそも

痛くない気軽に受けられる注射療法っていう宣伝文句だし・・・

 

なのに・・・

 

痛くて歩くのもつらかったと・・・

 

しかもイボ痔は全然治ってないしガーン

 

だからちゃんと根本治療をしようと、うちの診療所に来られたようです。

 

外痔核が主体の脱肛にはジオン注射(ALTA療法)は向きません。

 

なぜならジオン注射は「内痔核治療法」だからです。

 

外痔核に打つと痛いです。

 

そして外痔核はキレイに治りません。

 

ジオン注射が適応になる痔核症例は少ないです。

 

ほとんどの患者さんが内外痔核だからです。

 

 

どんな治療や術式を選択するのかよりも肛門診療では「診断が最も難しくて大切」と言われるゆえんですね。

 

 

そして私たちはそれに加え、

 

「患者さんが何に困っているのか?」

 

「どうなればいいのか?」

 

「患者さんが描くゴールに到達するには何をすべきか?」

 

を常に念頭に置いて治療をしています。

 

だから患者さんとの対話無くして適切な治療と望むゴールは得られません。

 

一人一人の患者さんと時間をかけてゆっくりと向き合わないと出来ないのです。

 

それが私たちが提供する肛門診療。

 

手早くササッと終わることを求めている人には向かない診療所です滝汗

 

 

ジオン注射だけでなくゴム輪結紮法やシートン法など「切らない痔治療」として取り上げられ、患者さんが「楽して治せる」と期待してしまう治療法についてまとめ記事を書いています↓

 

「切らない治療」という甘い言葉の罠

 

後悔しないためにも、治療を受けられる際には十分調べて納得してから決断して下さいね。

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

手術の時にはラブが患者さんに付き添いますしっぽフリフリ

触っているだけでも落ち着くようですドキドキ

 

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