先日、サードオピニオンで来られた患者さん。
他院で手術の申し込みをしてしまったけれど、うちの診療所を含め他の肛門科を2軒受診したところ「手術の緊急性はなし」ということで大喜びし、手術のキャンセルを申し入れたところ･･･
「手術のキャンセルなんて出来ませんよ！受けてもらわないと困ります！
」
とピシャッと言われ、困って「生理中だから･･･
」と、嘘の言い訳をしてその場を取り繕ったそう･･･。
結局キャンセルは出来ないとのことで延期？？になったようで･･･
「私、手術受けないといけないんですかね･･･？キャンセルしたらキャンセル代って取られるんでしょうか･･･？
どうすればいいのか分からなくて･･･。怖くて･･･。
」
と相談を受けまして･･･
保険診療の施設ですからキャンセル料は患者さんから徴収できないと思うのですが、キャンセル料がどうこうよりも、手術を受けるか受けないかは患者さんの意思で決めることだし、手術をしたくないって言っている患者さんを無理矢理手術することのほうが傷害罪に当たると思うのですが･･･
しかも直前キャンセルでもなければドタキャンでもありません。
手術の2週間前のキャンセルなのに･･･？
こういった場合、患者さんの立場でどうすればいいのでしょうね･･･。
延期となると、クリニックから電話がかかってきて手術日の相談があるかもしれませんし･･･。
うちの診療所は自由診療なので保険診療のシステムのことを知りません。
だから保険診療の先生方に聞いてみたところ･･･
そんなこと、聞いたことない
と。
やっぱりそうですよね
私もこのような相談は初めて受けましたから･･･
そしてこのような相談窓口は保健所になるということを教えてもらいました。
そのクリニックの管轄の保健所に相談されると良いそうです。
手術のキャンセルの問題よりも
手術を受けるかどうか決めるのは
患者さん本人であって、
医師と言えど
誰も強要することは出来ません。
たとえ家族であっても･･･です。
強要したつもりはなくても
言い方一つで
患者さんは
「強要された」と
感じることもあるでしょう。
だから
患者さんに対する
いや
患者さん以外の人に対しても
言葉の選び方や
口調にも
気を付けたいと思いました。
それにしても･･･
このような診療をしている肛門科があることが私はとても残念でなりません
どこを受診するかで運命が変わるとも言える肛門診療。
どうか
あとで悔いが残らないよう
ちゃんと選んで
何軒か受診して
ご自分が納得出来る治療を受けて下さいね。
まじめに良心的に肛門診療をしている先生に出会えることを祈っています。
そんな道しるべになれば･･･との思いで勇気を振り絞って書いた記事です↓
肛門科の専門医の探し方・選び方 〜期待外れにならないために〜
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