私の外来には小さなお子さんも受診されます。
赤ちゃんもいますし、まだオムツをしている小さな子供も来ます。
赤ちゃんや子供でも痔になることがあります。
圧倒的に多いのが切れ痔(裂肛)。
時々見られるのが痔瘻(乳児痔瘻)。
まずは小児科に受診して治療をされている人がほとんどです。
小児科の治療で治る子供は肛門科を受診することはないでしょう。
そこで治って何も困ることがなければいいのですが、
治療すれど治らない・・・
治療しているのにどんどんひどくなる
まだ言葉もろくに話せない年齢だと、状況が把握できず、お母さんも困り果ててしまいます。
だから
肛門科に回ってくるのは最後の最後。
あれこれ治療をしたけれど良くならないケースです。
たくさん子供を診ていますが、だいたい今までの治療は同じ。
酸化マグネシウムなどの便をやわらかくする薬や
いわゆる痔の注入軟膏などを
処方されていることが多いです。
でも一向に切れ痔が良くならない。
見張りイボという突起物が出来て、日に日に大きくなり、赤く腫れ上がり、排便の時に泣き叫ぶ、排便を怖がるようになり便意を我慢するようになってしまいます。
排泄って
動物にとっては
ある意味、快感なのに
その排泄が苦痛、恐怖
だなんて
動物としても由々しき事態です
1〜2歳児だと
苦痛を言葉で表現できず
泣き叫ぶ
不機嫌になる
という感情で表現します。
親としても
イライラしたり
悲しくなったり
非常につらいのです
そして
まじめな母親ほど
自分を責めます。
私がちゃんとしてないからいけないんだ・・・
母親として失格だ・・・
と落ち込みノイローゼ気味になっているお母さんをたくさん見てきました。
だから診察室で
お子さんと一緒に泣いてしまうお母さんも多いんです...
どれだけ
一人で悩んできたんだろう・・・
って思うと
お子さんのお尻も大事だけど
お母さんのメンタルも本当に大切。
大丈夫!
つらいけど
一緒に頑張りましょう!
あなたのせいで
お子さんが
こんな風になったわけじゃないから
もうこれ以上
自分を責めないで。
子供の便秘治療も大人と同じ。
私たちは出口の便秘として治療しています。
傷が治るまでは痛いけど
お子さんもお母さんも
乗り越えてもらわないといけないこともあるけれど、
ちゃんと便を出すようにしたら
傷は治ってくるので
どうかくじけず
頑張って欲しいです。
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