検索ワードを見ていたら
おもしろい言葉が目にとまりました。
それが今日のブログのタイトルです。
「肛門掻きむしり症」
とはウマイですね〜。
疾患名としても
十分、医学的に通用しそう
なぜ肛門を掻きむしってるのか?
それは当然
肛門がかゆいからです。
かゆい所を掻くと
その時は気持ちがいいのですが
それを繰り返していくと
掻き傷だらけになり
かゆいのを通り越して
ヒリヒリ痛くなったり
水がしみたりするようになります。
当然
肛門はボロボロです
とってもかわいそうな
オシリになってます
こういう病気を
「肛門そう痒症」と言いますが
「肛門掻きむしり症」
という表現の方が
適切な気がします
だって
肛門周囲の皮膚病変は
体の内側から自然に吹き出して
出て来たものではなく、
自分で掻きむしって
人工的に作りだした湿疹だからです。
掻かなければ出来なかった湿疹なんです。
実際に
かゆみを感じていても
掻いていない人は
皮膚がボロボロになっていません。
「肛門そう痒症」というと
「皮膚病」のような印象を与えますが
「肛門掻きむしり症」って言うと
掻きむしったために
皮膚がボロボロになったんだろうと
想像しやすいですね。
掻きむしるとまではいかなくても
紙で何回も拭いたり
肛門を洗ったり、
おしりふきやウエットティッシュなどの
衛生用品を使っていたり
「掻く」という行為以外の
「過剰衛生」が存在します。
そして
そうしなければならないのは
そうしなければ
肛門をキレイに出来ないのは
便がスッキリ出ずに中に残ってるから
ということが多いです。
だから
私は肛門そう痒症の治療には
必ずと言っていいほど
便通の管理も行います。
そこをせずに
薬だけ塗っても
またかゆみがぶり返すからです。
便がキレイに拭き取れないのも
洗わないとキレイに出来ないのも
温水で刺激すると便が出るのも
肛門の中に便があるからです。
イボ痔や皮膚のたるみがあるから
それが邪魔して
きれいに拭けないのではありません。
排泄の問題を解決しなければ
おしりのトラブルは排泄の結果です。
何かが間違ってるから
何かが肛門に負担をかけてるから
今のつらい症状が出てるんです。
かゆみ、痛み、出血などの症状は
オシリの悲鳴です。

なんで悲鳴をあげているのか
オシリの声に耳を澄ませて下さいね!
あなたが日頃やっている習慣の中に
何かオシリに負担になってるものが
あるはずですよ。
そこを改めなければ
薬を使っても
手術を受けても
注射療法をしても
何度でも
オシリのトラブルを繰り返します。
私たちは
痔の根本治療は手術ではないと
考えています。
なぜなら
手術して痔を治しても
便秘を繰り返せば
何度でも痔になるからです。
だから
痔の根本治療は
手術でも注射療法でもなく
痔の原因となった便通を直すこと。
イボ痔も切れ痔もかゆみも
一見、別々の病気で
それぞれの悩みは違うのですが
根底にある便通は同じです。
だから
そこを改めなければ
根本的に何も解決しないのです。
掻きむしっているのも
イボ痔が出来ているのも
切れ痔を繰り返すのも
何か原因があるはずです。
そこをちゃんと突き止めて
改めれば
もしかして
手術なんてしなくても
症状が無くなってしまうかもしれません。
あなたは根本治療をしていますか?


