私の声の話です

実は私、自分の声が大嫌いでした。
過去形ですが、まだ今でも
好きという段階には至っていません。
子供の頃から自分の声にコンプレックスを持っていましたね。
子供の頃から低い声だったので
電話に出ても
「あ、ボク?お父さんいる?」って
よく男の子と間違えられていました

子供心にショックで傷付きましたね

女の子らしい高いカワイイ声に
ずーっと憧れていました。
また声がデカイのも恥ずかしかったですね

友達としゃべっていても
私の声だけが先生の耳に届いて
授業中のヒソヒソ話で
私だけ叱られることも多かったです

その反動でしょうか。
いつの頃からか歌うようになり
歌うと普段のしゃべる声と全然違うので
違う自分になれたような気がして
歌う時の自分の声だけは
受け入れられました。
自分好みの女らしいカワイイ声を
わざと作っていたように思いますね。
でもね
最近になってから
声を褒めて頂くことが増えてきたんです。
数年前、学会のパネルディスカッションで発表した時のことです。
主人(現院長)と主人の師匠のS先生が
会場で発表を聴いていました。
S先生が主人に
「みのりさんは本当に声がいいよね~。
もう声がいいからさ
発表の内容なんてどうでもいいんだよ。
もう声だけで十分だからさ~。」
って
やたら声のことを褒めて下さったそうです

内容に関するコメントは一切なかったのですが
嬉しかったですね~

(喜んでる場合じゃない?)
ずっと自分の声が嫌いだったけど
尊敬する大好きなS先生から
そんな風に褒められて
少し自分の声が嫌いじゃなくなった
最初のきっかけですね。
そして先日、講演をしました。
その時に受付をしていた若い女性から
すごく嬉しいことを言われました。
「いろんな人の講演を聞いてるけど
先生の声、むっちゃ聞き取りやすいです!
会場の外に居ても
ちゃんと内容も分かりました!
声が小さくて聴き取りにくい先生や
滑舌が悪くて
何を言ってるのか分からない先生も
今までたくさんおられましたけど
先生の声はハッキリと
全部聞き取れました。
なんだろ・・・
スッと心に入ってくるんですよね。
先生の声。
すごく心に響く声です。」
って言われたんです!
すごく嬉しかったです

自分の容姿や声を好きな人って
実は少ないんじゃないかな。
自分の姿を写真やビデオで見たり
自分の声を録音して聴いたりすると
何だか変な感じがしたり
いやー!やめてー!!

って言いたくなることが多いですよね?
(私だけ?)
他人から褒められると嬉しいですね

患者さんと話すときも
説明するときも
ちゃんと内容と思いが伝わるような
そんな声を出したいな

診療所のセラピードッグ「ラブ」
右側がラブです
ラブは吠えないので
声を聴くことは滅多にありません
でもたまに間違って鳴くことがあるのですが
実は高音のカワイイ声です

右側がラブです

ラブは吠えないので
声を聴くことは滅多にありません

でもたまに間違って鳴くことがあるのですが
実は高音のカワイイ声です
