夜間緊急時の電話番号。
これは
術後の大出血に対応するため
記載しています。
このことは
以前のブログにも書きました。
夜間・緊急電話は「緊急」の時だけお願いしますm(_ _)m
このお正月休みは
緊急電話は鳴らないはずでした。
なぜなら
12月は入院手術を取りやめたからです。
術後の大出血を起こすような
患者さんは一人も居ない状況で
お正月を迎えました。
一番最後の入院手術が2015年11月21日。
もう完治して
通院が終わっている患者さんがほとんどです。
ところが・・・
お正月に緊急電話が鳴りました。
今回はドキッとしませんでした。
だって
出血するような患者さんは
一人も居ないって分かっていたから・・・。
数年前に受診されたことがある患者さんからでした。
名前もお聞きしていないですし
カルテも手元にないため
全く状況が把握できません。
オシリが腫れて痛い

と言うことだったそうですが
診察して見ないことには
対処法もアドバイスできません

押し込んで戻した方がいい場合と
押し込んではいけない場合がありますから。
押し込んではいけない痔
どうすれば良いか?
どんな薬を使えば良いか?
尋ねられたそうですが
それもアドバイスできないんです。

医師は診察せずに投薬することを
法律で禁止されています。
「無診察投薬」と言って
メールや電話相談で
薬を処方したりすることは
ダメなんです。
もちろん
ずっと通院されている患者さんに
日頃から使っている薬を
診察無しに出すことはありますよ。
でも必ず定期的に診察しています。
薬のみでもOKなのは
診断と治療がうまくいっている場合のみです。
状況が何も変わっていないことを確認してからでなければ
ずっと薬を出し続けたり出来ません。
また薬局で売っている市販薬について尋ねられることもありますが
私たちは自分だ出す薬に関しては
責任を持てますが
薬局の薬や市販薬については
責任が持てません。
有効成分が同じでも
効き方が違ったり
添加物でかぶれたり
薬疹が出たりするケースがあるからです。
だから
薬局で薬を買って使ってもいいですか?
市販の「○○」という薬でいいですか?
と尋ねられても
「それは自分の責任でお願いします」
としかお答えできません

冷たいと言われようが
診察してもいないのに
薬局の薬のことも知らないのに
軽々と「いいです」とは言えないのです。
本当に緊急性があって
ヤバイ状況であれば
(痔の場合、そういうことは少ないですが)
救急外来にかかってもらうしかありません。
でも
そこには
肛門科を専門にしている先生は
居ないと思います。
だから
不適切な治療によって
かえって症状が悪化して
駆け込んで来られる患者さんも
休み明けには多いです

よくあるケースがこれ↓
腫れたイボを戻してもらってから死ぬほど痛い(>_<)
だから
安易な受診も考えもの・・・
命に別状がないのであれば
診療開始まで待って頂くのが得策です。
緊急電話は無料相談ではありません。
だから
心配な状況であれば
受診して下さい。
診察した上でなければ
投薬も出来ませんし
対処法もアドバイスできません。
どうかよろしくお願い致します

診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブも緊急電話が鳴ると
ビックリして飛び起きます
本当に心臓に悪いです

ラブも緊急電話が鳴ると
ビックリして飛び起きます

本当に心臓に悪いです
