
ずーっとしばらく休んでいましたが
書く気になったようです

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大阪肛門科診療所 佐々木いわお院長ブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』
ブログのタイトルは恩師である隅越幸男先生(故人)の言葉から引用しました。
隅越先生と言えば、肛門科医で知らない人はいない超有名な先生です。
痔瘻の分類(隅越分類)を作った先生で
「世界の隅越」とも言われているビッグな先生です。
主人の父親(先代の院長)が隅越先生と懇意にしていたそうで
息子(主人)の大学卒業後の研修をお願いしていたそうです。
息子の卒業を待たずして他界した主人の父親ですが、生前の約束通り、大学を卒業した主人は隅越先生の病院(社会保険中央総合病院 大腸肛門病センター)で研修しました。
隅越先生の言葉は、先生が亡くなられてからも、主人の心の中にずっと生き続けています。
一言一言が深く、今になって分かることも多いです。
手術中によく言われていた言葉が
「過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君」
肛門の手術では「取り過ぎ」はダメだよってことを言っておられるのですが、今でも手術中に主人はこの言葉をつぶやいています。
70歳を過ぎた隅越先生が若い肛門科医に向かって
「いや~、僕はやっと最近になって肛門のことがちょっと分かるようになってきたよ。」
とおっしゃったそうです。
天才と言われた隅越先生がそんなことをおっしゃるんです。
皆、ビックリすると共に、肛門診療の奥深さと難しさを感じ、謙虚な姿勢を忘れずに診療に当たらなければならないと感じたそうです。
あの隅越先生が70歳になって「ちょっと分かった」と言うことを、自分たちが「知ってる」「分かってる」って思うことは傲慢であり、勘違いだな・・・って、いつも主人と二人で話しています。
主人と結婚する時に隅越先生にお会いしてお話しする機会がありましたが、その時、隅越先生が私に言われた言葉も忘れられません。
「皮膚科と肛門科はね、とっても近いんだよ。奥さんも肛門科をやるといいよ。是非、皮膚科の知識を肛門科に生かすといいよ。」
と穏やかな笑顔で言われました。
その時は「皮膚科医の私が何で肛門科のことをやるの?」って全く意味が分かりませんでした。
ずっと皮膚科医として生きていくつもりでしたし、先代の院長が倒れることがなければ、私は肛門科の診療をやることもなかったでしょう。
まさか皮膚科医をやめて肛門科医に転身するなど、その時には夢にも思ってませんでした。
今の状況を隅越先生は天国から笑顔で見て下さってるんだろうな・・・と思っています。
私に与えられた使命を感じつつ、私にしか出来ない仕事を真摯にやっていきたいと思います。
院長(主人)は院長で、彼の使命があり、彼にしか出来ない仕事があるでしょう。
今の大阪肛門科診療所は二人三脚です。
二人居て初めて成り立っています。
どちらかが欠けても大阪肛門科診療所ではなくなってしまいます。
それぞれ個性が違うのも患者さんにとって有益だと思います

院長のブログ、これからどうなっていくのか楽しみです

診療所のセラピードッグ「ラブ」
診療所でのラブの存在は
人間以上に大きいかもしれません
診察や手術で
たくさんの患者さんを癒しています

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