大阪肛門科診療所 佐々木いわお院長ブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

良い手術、こわくない手術を求める終わりなき旅──手術をやり過ぎた肛門は元に戻せません。だから少なめに取る意識が大切です。師の教えに救われてきた肛門科専門医が手術のこと、治療のことについて、自戒の念も込めて綴っています。


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当院は健康保険の効かない自由診療です。

このブログや当院のホームページを

ご覧になって受診を検討している方から

問い合わせをいただく事があります。

今回、表題のようなお問い合わせを

いただき、たまたま私が電話を取り

説明させて頂きました。

以下のようなやり取りでした。



「痔瘻でおそらく手術になると思います。

価格はいくらくらいのでしょうか?」


「痔瘻と診断されたのですか?」


「・・はい、昔痔の手術をして

失敗した、痔瘻が残ってしまったと

先生に言われ、そのままになっています。

最近出血が多いので

治療しようと思うのです。」


「本当に手術となると

60万とか、そういう話ですが・・」


「はあ、そうですか(ため息)」


「ええ、当院の手術治療は高額なので、

簡単には手術をオススメしないように

しています」


「え?手術しなくても治るんですか?」


「本当に痔瘻なら

手術しなければ治りませんが、

他の方法で付き合える状態に

できるかも知れません。

しかしまず考えるのは、

本当に痔瘻なのか?

本当に手術が必要なのか?

手術をすれば

ご自身の望んだ状態にできるのか?

ということなのです。

私も専門家の端くれなので、

他所の診断を鵜呑みにすることはありません。

必ず自分で診察して判断しています。

治せばすべてうまくゆくとは

思っていませんから、

必要の無い手術は勧めません。

ありそうでなかなかない、

個性的な治療方針だと思っています。」


「なるほど・・。

だから先ほどの受付の方も

『まず診察を受けてから』と

おっしゃったのですね。」


「その通りです。

もしも保険診療の施設で

満足な治療が受けられるのなら、

当院に受診なさる必要は無いかも知れません。

でも少し変わった意見が聞きたいのなら

お役に立てるかも知れません。

十分ご検討ください。」



こんな風に当院の方針をお伝えしました。

きっと伝わったと思います。



・・当院はこんな施設です。

ご参考になれば。

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