大阪肛門科診療所 佐々木いわお院長ブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

良い手術、こわくない手術を求める終わりなき旅──手術をやり過ぎた肛門は元に戻せません。だから少なめに取る意識が大切です。師の教えに救われてきた肛門科専門医が手術のこと、治療のことについて、自戒の念も込めて綴っています。


テーマ:

海外などにお住まいの方で

当院に受診を考えておられる方から

よく来る質問があります。

それは

「滞在期間が短いのだが、大丈夫か?」

というものです。

1週間くらい、という方が多いですね。



結果から申しあげると、

「その期間で治療が完結するかどうかは

診察するまで、或いは治療してみるまで

分かりません」

というお返事になります。



そもそも、何の病気なのか、

診察しないと分かりません。

治療法が同一でも個人差があるのに

どのような治療になるのか分からなければ

お返事はできません。



困るのが、

肛門の病気で一番よくある症状である、

痛みと腫れをおっしゃるケースです。



症状からは血栓性外痔核か肛囲膿瘍を

疑うのですが

この両者は治療方針が全然違います。



血栓性外痔核なら

当院ではほぼ全例が保存治療ですので、

初回の診察のあとは1ヶ月後とか(もっと先でも)

治った頃に受診していただく程度で済むケースが

ほとんどです。



しかし、

肛囲膿瘍は応急手当(切開)で

膿を抜いて急場をしのぎ、

落ち着くのを待ち、

一般的には後から本手術となります。

(とは言え、

当院がその常識にとらわれていないことは

ブログで紹介済みですが・・)



もちろん、

他の病気の可能性もあります。



結局

すべては診察してからと言うことになります。



医療って、

そういうモノです。



悪しからず、ご了解ください。


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